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【ONE38】ONE初陣の山田哲也。制空圏を破り、如何にフォラヤンの背中をマットにつけさせるか!!

Eduard Folayang【写真】左フック、多彩な蹴りという制空権を持つフォラヤンに対し、山田はどのように組んで倒していくのか (C)MMAPLANET

29日(金・現地時間)、マレーシアの首都クアラルンプールはスタジアム・ネガラでONE38「Clash of Heroes」が行われ、日本から山田哲也と水野竜也が出場する。

今回がONE初出場となる山田、かつてスーパー高校生と呼ばれた彼も今年で26年を迎える。ZSTを主戦場に積み重ねたレコードは15勝3敗2分、今回が初めて海外での試合となる。サウスポーの構えから打撃を散らしておいて、テイクダウン。相手の動きに合わせてポジションを進めると、パウンドを落としながらサブミットする──そんな王道ファイトを展開してきた山田の対戦相手は、フィリピンMMA界のエース=エドゥアルド・フォラヤンだ。

一昨年12月のティモフィ・ナシューヒン戦でヒザ蹴りからサッカーボールキックという衝撃的なKO負けを喫して以来の復帰戦となるフォラヤン。戦績的には14勝5敗だが、打撃の圧力という部分で山田を上回ることは間違いない。

散打のフィリピン代表からMMA転向を果たしたフォラヤンはキャメル・シャロウス、そしてローウェン・タイナネスというテイクダウンに強いファイターに遅れを取っているが、彼らのベースはレスリングで、打撃の間合いでもシングルやダブルで飛び込むことができる。一方、グラウンドコントロールに長けた山田だが、そのテイクダウンの術は胸を合わせた状態から大内刈りなどで足を掛けて倒すというイメージが強い。つまりこの方法だとフォラヤンと胸を合わせる必要がある。

【写真】組み技では山田が上。それだけにいかに組むかカギを握る(C)MMAPLANET

【写真】組み技では山田が上。それだけにいかに組むかカギを握る(C)MMAPLANET

もちろん、シングルなどから移行してクリンチという方法も十分に通用するだろうが、オーソの構えながら強烈な左フックを持つフォラヤンのプレッシャーを跳ね返す、あるいはかわすだけの打撃の振りが必要となってくる。加えてフォラヤンには威力抜群の右ミドルやハイ、さらに右のパンチと同じ踏み込みで放たれるスピニングバックキック。前足となる左ミドルにサイドキックという多彩な足技もあり、その制空圏を破ることは容易くはない。

またONEの計量体制の変化に伴う現時点の暫定処理として、前回の長沙大会ではユニフェイドでいえば、従来戦ってきた階級よりも1階級上の体重で選手は戦っている点も、山田のONE初戦をどのように左右するのか気になるところだ。

かつてZSTのウェルター級王者だった山田と、ONEの7試合は全てライト級で戦ってきたフォラヤン。バギオというフィリピンの高地で生活するフォラヤンは、筋肉の鎧を身に着けたような体格の持ち主で、スタミナ切れを起こしそうになっても最後の粘りを持つ。それでも山田としてはガードを固めてケージに押し込み、スタンドでもバックコントロールも踏まえてフォラヤンを削っていきたい。そうすればパワフルなパンチも軸が乱れ、振りがいよいよ大きくなるので山田が得意の形に持っていきやすくなる。

果たして、フォラヤンが疲弊し打撃が粗くなるまで山田が、その打撃の餌食とならないで戦い続けることが可能か。グラウンドコントロールでは絶対的に山田が上なので、そのためにもフォラヤンの背中をマットにつかせたい。

■ ONE38対戦カード

<フェザー級/5分3R>
エリック・ケリー(フィリピン)
イブ・タン(ニュージーランド)

<ライト級/5分3R>
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)
山田哲也(日本)

<ライトヘビー級/5分3R>
ジェイク・バトラー(米国)
水野竜也(日本)

<フライ級/5分3R>
ゲヘ・エウスタキーオ(フィリピン)
サイフル・メリカン(マレーシア)

<ライト級/5分3R>
サミ・アミン(エジプト)
サミール・ムラベット(ベルギー)

<ライト級/5分3R>
レイナー・キンシオン(マレーシア)
ケアヌ・スッバ(マレーシア)

<ライト級/5分3R>
クリスチャン・リー(シンガポール)
マムード・モハメド(エジプト)

<ミドル級/5分3R>
ジェイムス・コウアミ(カナダ)
アギラン・タニ(マレーシア)

<ウェルター級/5分3R>
サイー・フセイン・アサリエフ(ロシア)
レアント・ファブリザ・レーニア(インドネシア)

<女子アトム級/5分3R>
アミーラ・バドル(エジプト)
ジェニー・ファン(台湾)

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