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【UFN75】田中ノリピー、TAM JAPANを語る<01>「ユーチャクは笑いはアグレッシブです(笑)」

Nori【写真】根が生真面目な田中。凸凹コンビとはよく聞かれるが、TAM JAPANは凸凹トリオだ (C)MMAPLANET

昨年9月のUFC JAPANのカン・ギョンホ戦でファイト・オブ・ザ・ナイト獲得も、その後、花粉症対策で飲用していた漢方薬から興奮剤の一部が検出され、出場停止のペナルティを受けた田中路教。

この期間中に中村優作、石原夜叉坊と本格的にチーム・アルファ・メール・ジャパンを発足した。固い絆で結ばれた3人、田中は6月に出場停止処分が解かれたものの今年は日本での試合は組まれなかった。TAM JAPAN結成後中村はTTFCとVTJ──日本のケージ大会で3連勝、夜叉坊はRoad to UFCを勝ち残り27日にさいたまスーパーアリーナで開催されるUFC Fight Nightで戦う。そんな盟友の活躍と、自らの今後について田中に語ってもらった。

──兵役で随分と試合から遠ざかっている田中路教選手です。

「……。それ、カン・ギョンホですよ(笑)」

──う~ん、遅い。しっくりとこないです(笑)。

「僕、ダメなんですよ……」

──あまりギャクのセンスはない田中選手ですが、13日のVJTではTAM JAPANの盟友、中村優作選手が勝利しました。石原夜叉坊選手は27日にUFC JAPANが控えています。

「VTJの試合に関しては、あまり良い相手が見つかりそうにないということは1カ月ぐらい前に米国にいる時にユーチャクから聞いていたんです。それだったら、戦わなくて良いんじゃないのかっていうのが、僕と夜叉坊の考えでした。ユーチャクもUFCを狙っていて、これから1試合、1試合が大切になってくるなかで、リスクしかない試合をするのは避けた方が良いと思っていました。

でもユーチャクは試合がしたいということで、相手が決まったのも10日前ぐらいでした。試合自体は……ユーチャクの動きは凄く良くなっていましたね」

──中村選手と戦ったグォン・サンスはMMAファイターとしての完成度は低いのかもしれないですが、打撃に関しては強くて、打たれても前に出てくる嫌な相手で、一発を貰ったらという怖さがありました。

「根性というか、あれだけ血だらけになっているのに『来いよ』なんて感じで戦っていたので……凄かったですね。ユーチャクも近距離で結構パンチを貰っていたし、いつもそうなんですが、ユーチャクの試合はハラハラしてしまいます」

──組みや寝技は苦手なはずですが、中村選手もほぼ打撃オンリーで戦っていました。

「そこなんですよ。試合前から夜叉坊とも『相手の選手の打撃のレベル如何によってくる』って話していたんです。凄くレベルが高かった場合、打撃以外の選択肢がユーチャクには余りないので」

──その部分をTAM JAPANでは積んできているのではないでしょうか。

「この試合前はユーチャクが大阪に戻っていたので、あまり一緒に練習できなかったんです。米国にいるときは、ほぼ毎日のように互いに尋ね合い、苦手な部分もシチュエーション・スパーをしていました。テイクダウンのやり方やトップキープの仕方をユーチャクには指導していたのですが、試合になると組んで倒すという部分で自信が持てていないんだと思います。

練習では自分からテイクダウンも仕掛けているのですが、試合になるとまだ自信がなかったのか。でも、そういう動きが当たり前といえるレベルに行かないと、試合では出せないでしょうね。特にユーチャクの場合は。とにかく、そこをやりこんでいかないといけないです。これまで自分の苦手なところを克服するという練習はやってきていなかったと思います」

──なるほど。

「和田竜光選手と戦った時に、最初にテイクダウンを狙ってやられたのが頭に残っている。それも新しいことに試合でトライしづらい要因の一つなのかと思います」

──と、あの試合に関してはここまでが振りで、本題ともいうべき試合後のパフォーマンスですが(笑)。アレはどうしたものなのか……誰が言い出しっぺなのですか。

「ハハハハ。ユーチャクです」

──中村選手はそこでは一歩が踏み出せるのですね。

「そうですね(笑)。笑いに関してはアグレッシブですね」

──3人とも怖いモノ知らずです。

「僕はこないだ怖いモノを知ってしまいました」

【写真】6月21日のVTJ 大阪大会でカナ・ハヤットに勝利したあとのパフォーマンスに満足げな中村優作と、乗り切れないな田中路教(C)MMAPLANET

【写真】6月21日のVTJ 大阪大会でカナ・ハヤットに勝利したあとのパフォーマンスに満足げな中村優作と、乗り切れないな田中路教(C)MMAPLANET

──あのコントはどれぐらい練り込んで行っているのですか。

「試合前です。バックステージでアップしている時、あの日は第2試合が行われている時ぐらいに『どうしようか』ってユーチャクが言い始めて(笑)」

──VTJ大阪大会に続きダチョウ倶楽部風でした。それ以外の弾を込めることは?

「今後続けるなら、出てくると思います。とにかく今はダチョウ倶楽部さんのネタを使わせいただいて(笑)」

──中村選手と夜叉坊選手は吹っ切っているように感じますが、田中選手は照れながらやっている。照れられると、笑えなくなりますよね。

「マジっすか。今回はやり切ったと思うんですけど。自分のなかではやり切ったと」

──試合がないので、そちらに走ると?

「そういうわけじゃないんですけど(笑)。あの場で恥ずかしがりながらやるのが一番格好悪いじゃないですか?」

──大阪の時のように(笑)。

「ハハハハ。大阪の時は中途半端に終わっちゃったので、やり切ったつもりだったんですけど……あの会場を見て『やっちまった』と(笑)。すぐに坂本(一弘。VTJプロモーター)さんの方を見たら……。『こいつらやりやがった』という顔に見えました」

──大阪大会のときも『やるならちゃんとやろうや』というダメ出しが少しありましたしね(笑)。

「坂本さんには『あの人達もプロだから、ちゃんと練習してやっているんだよ』って言われました」

──ハハハハ。関西人の部分が出ましたね。試合内容でなく、試合後のパフォーマンスに対して(笑)。

「『やるならちゃんと練習しろ』って(笑)。冗談交じりですけど、言われてしました」

──そのダメ出しコントを一緒にやった夜叉坊選手のUFCでの試合が迫ってきました。夜叉坊選手はRoad To UFCで知名度も上がりました。UF

「夜叉坊は最初からそういう位置に行く人間だと思っていました。たまたまこの時期にそういうチャンスがあったということで、予期していたというわけじゃないですが、いずれこうなるんだろうという気はしていました」

<この項、続く>

■UFN75対戦カード

<ヘビー級/5分5R>
ロイ・ネルソン(米国)
ジョシュ・バーネット(米国)

<ミドル級/5分3R>
ユライア・ホール(米国)
ゲガール・ムサシ(オランダ)

<フライ級/5分3R>
チコ・カムス(米国)
堀口恭司(日本)

<バンタム級/5分3R>
ジョージ・ループ(米国)
水垣偉弥(日本)

<ウェルター級/5分3R>
リー・ジンリャン(中国)
中村K太郎(日本)

<バンタム級/5分3R>
マット・ホバー(米国)
山本KID徳郁(日本)

<ROAD TO UFC JAPANフェザー級T決勝/5分3R>
廣田瑞人(日本)
石原夜叉坊(日本)

<フェザー級/5分3R>
ディエゴ・ブランダォン(ブラジル)
菊野克紀(日本)

<ライト級/5分3R>
粕谷優介(日本)
ニック・ハイン(ドイツ)

<ライト級/5分3R>
ケイジャン・ジョンソン(カナダ)
小谷直之(日本)

<ウェルター級/5分3R>
ロジャー・ザパタ(米国)
安西信昌(日本)

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