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【ONE26】ベン・アスクレン、求められる完全勝利。×ルイス・サッポ戦

Ben Askren24日(金・現地時間)、フィリピンはマニラのMOAアリーナでONE 26「Valor of Champions」が開催される。メインはONEウェルター級選手権試合ベン・アスクレン×ルイス・サッポの1戦が用意された。

3週間後に初めてUFCが行われるフィリピンは、ONEにとって政府系のカジノリゾートやペトロンという同国最大の石油会社のスポンサードを受けるドル箱マーケットの一つ。ビビアーノ・フェルナンデスがONEで戦った5試合中、実に4戦がマニラで組まれたのも、マニラ大会は潤沢なバジェットがあるからに他ならない。

今回、そんな大物スポットの座に収まったのがONE世界ウェルター級王者ベン・アスクレンだ。MMA無敗の14連勝、そのベースとなったレスリングは北京五輪代表となったフリースタイルでなく、NCAAを2度制し、2回が準優勝だったフォーススタイル・レスリングであることは承知の事実。抜群のテイクダウン能力だけでなく、動き続けるグラウンドのなかで下になることもあるが、ここからのリバーサル力に非常に優れている。

指が一本掛かれば倒せるダブルレッグ、指の第一関節が掛かればそのままクリンチに持ち込み、上になることができる組み力。自らのテイクダウン能力への自信の高さは、「MMAでは誰にも極められない」と自負するグラウンド・コントロール力があってこそ。よって、本来は課題となる打撃の距離では警戒はしても、相手の攻撃を怖がることなく躊躇なく飛び込んでいけるのがアスクレンの強さの要因といえる。

そのうえ、ONEのルールはサッカーボールキックやグラウンドでのヒザが許されている。がぶりの状態や抑え込んでから、あるいは亀の相手の頭部にヒザを入れることができるのだから、まさに鬼に金棒状態といえるだろう。

対戦相手のサッポは実にキャリア61勝9敗1分と、アスクレン戦が72戦目という驚異のキャリアの持ち主。昨年11月のONEデビュー戦ではアスクレンが4分21秒肩固めで倒したバフチャル・アバソフを53秒ヒザ蹴りからサッカーボールキックで倒している。とはいっても、ブラジル&北米のローカルショーでは猛烈な勢いで勝ち星を重ねてきたサッポだが、ベラトールでウェルター級の帝王に君臨していたアスクレンに対し、シーズン5ウェルター級トーナメントでは準決勝でベン・サンダースに敗れ、さらに再起戦でもライアン・フォードに敗れている。この両者は揃ってアスクレンに勝てなかった現王者ドゥグラス・リマの軍門に下っていることを考えると、この世界戦もアスクレンがどこまで強さを見せつけるのか──そういう見方を楽しみたい。

【写真】アバソフのテイクダウン狙いには抜群のタイミングでヒザを入れたサッポ。果たしてアスクレン戦では……(C)ONE

【写真】アバソフのテイクダウン狙いには抜群のタイミングでヒザを入れたサッポ。果たしてアスクレン戦では……(C)ONE

驚愕のグラウンド・コントロールは世界中のMMAファンのテキストブックとなっているアスクレンだけに、サッポ・クラスの対戦相手には圧倒的な強さを見せ、MMAファイターとして、価値を高めてほしいものだ。

■ONE26 対戦カード

<ONEウェルター級選手権試合/5分5R>
[王者] ベン・アスクレン(米国)
[挑戦者] ルイス・サッポ(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
マーク・ストリーグル(フィリピン)
ケイシー・シュール(米国)

<フライ級/5分3R>
ユージーン・トケーロ(フィリピン)
ブリナタ・ロサディ(インドネシア)

<ヘビー級/5分3R>
ポール・チェン(台湾)
イゴール・スボラ(ウクライナ)

<フライ級/5分3R>
アナトポン・ブンラド(タイ)
ゲヘ・エウスタキーオ(フィリピン)

<フェザー級/5分3R>
ジミー・ヤボ(フィリピン)
エドゥアルド・ケリー(フィリピン)

<フェザー級/5分3R>
シャノン・ウィラチャイ(タイ)
アミール・カーン(シンガポール)

<フェザー級/5分3R>
ツー・ノット(シンガポール)
ヤー・ウェイワン(中国)

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