【Shooto】修斗女子スーパーアトム級王座決定T初戦クリア、イ・イェジ「黒部さんに勝てるチャンスある」
【写真】あどけなさは残るものの、やはりお姉さんになってきたイ・イェジ (C)
昨年11月24日のプロ修斗公式戦=初代女子スーパーアトム級王座決定トーナメント準決勝で梅原拓未を破ったイ・イェジ。3月の準決勝進出を決めている彼女の姿が、12月13日ROAD FC57 XXの計量会場で見られた。
修斗での勝利直後にインタビューをすることができなかったイ・イェジの声を改めて聞くことができた。
2015年、女子高校生ファイターとしてRoad FC24=日本大会で初戦を戦ったイ・イェジは、しなしさとこに完敗を喫し、2戦目でもWSOF GCの渡辺久江と組まれるなど、韓国流─可愛い子は旅をさせよ──的なキャリアを積むこととなった。
そして母国でも女子高生という側面が注目され、異質なMMAファイター人生を歩んできた。そのイ・イェジも既に20歳、厳しい連敗を経て2年8カ月振りの勝利を手にした彼女は、今も成長過程にある。
──11月24日の梅原拓未戦の勝利後、大会途中の休憩時間にイ・イェジ選手の話を伺おうと思ったら、もう会場を出られていて話をきけなかったので、ここで話を聞くことができて良かったです。
「あぁ、すみませんでした。私もそのまま会場に残って試合を見たかったのですが、引率してくださった方が急いでいたみたいで……(笑)」
──まさに家路についたということで。
「?」
──……。イ・イェジ選手はROAD FCでのデビュー戦からずっと試合を追わせていただいたのですが、先日の修斗の試合で格闘家として強くなったと感じ、話を聞かせてほしかったのです。
「ありがとうございます」
──女子高生ファイターとしてデビューし、特別な売り出し方をされてきました。
「デビューした頃は何も考えずに、ただ頑張ろうと思ってやっていました。ただ、女子高生ファイターとして注目を浴びたことがプレッシャーでなかったかといえば嘘になってしまいます。その一方で、同年代の選手が経験できないことを私は経験することができました。なので良い経験ができたと思っています。
ただし、今はもう女子高生ではないので、MMAファイターとして見てもらえると嬉しいです」
──日本では今も、元女子高生ファイターという強引な煽り方もされることがあります(笑)。
「アハハハハ。皆、そうじゃないですか!!(笑)。まだ女子高生のイメージを引きずられてしまっているのですね……」
──そのなかで修斗女子スーパーアトム級王座決定トーナメントに参戦しています。
「この間の試合に勝つまで、連敗していたので自信を失っている状態でした。当然、参加するからにはチャンピオンを狙いますが、こないだの試合で悪い流れを変えることができたかもしれないですし、そこが本当に嬉しい勝利でした」
──勝ち進めば、また黒部三奈選手と戦うことになるかと思います。
「黒部選手とは歳の差があるのですが、それだけ経験の差も大きくて私にはない冷静さを持っています。そういう部分でも怖い選手です」
──デビュー戦で敗れたしなし選手とは、再戦で勝つことができました。黒部選手に対しても、再戦では勝利する自信はありますか。
「こないだの試合で自分の良さもはっきりと分かる部分がありました。その良さを黒部選手との試合でも生かすことができれば、勝てるチャンスもあると思っています」
──準決勝は3月になると思いますが、意気込みの方をお願いします。
「最初に11月の試合で応援していただき、日本のファンの方にお礼を言いたいです。3月も負けないよう、皆さんに面白い試合をすることを約束します。応援よろしくお願いします」
──3月は最後まで会場で試合が見られると良いですね(笑)。
「アハハハ。ハイ、アリガトゴザイマス」