【Grachan42 X Gladiator011】パンチ勝負でNavEを完封した松場が、初代Grandフライ級王者に
【写真】盟友の竹本啓哉とグランド王座奪取を喜ぶ松場(C)MMAPLANET
22日(日)に東京都大田区の大田区産業プラザPIO開催されたGRACHAN42✖GLADIATOR011。両プロモーションにとってベストイベントという声も挙った同大会の模様──ここではGrandフライ級王座決定戦=グラチャン・フライ級チャンピオン松場貴志✖グラジエイター・フライ級王者NavEの一戦を振り返りたい。
<Grandフライ級王座決定戦/5分3R>
松場貴志(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
NavE(日本)
サウスポー同士の一戦、松場が左から右を振るって前に出るとNavEは真っすぐ下がる。この動きを見て松場は打撃からテイクダウン狙いに行くと思いきや、ステップインしてから右を当てるとすかさず左を思い切り振り抜く。
NavEが距離を取ると、続いて左を振りながらダブルレッグに出た松場は体を一瞬浮かせるが、ケージに押し込むと首相撲に切り替えてヒザ蹴りへ。
内側を取り、NavEが中を取りに来るとヒザを打つという定石通りの試合運びを見せる。ここでNavEがダブルレッグに出ると、松場はしっかりとスプロールしてから押し返し左を振るっていく。
これらのパンチに対し、NavEは戦い辛そうに組みに行くが松場は組みの防御も強い。左の蹴りを受けながら、かなりの大振りでパンチを振るう松場は組みも首相撲中心でテイクダウンをその後は仕掛けることなく初回を終えた。
2Rに入ると一転、すぐにダブルレッグを仕掛けた松場は、ここから組みに拘らず離れて左右のフック、そして首相撲へ。NavEもヒザを入れるが、離れるとスラッピーな打撃の松場を止めることができない。
NavEの右ハイをブロックしてそのまま左を入れるなど戦いとして松場が強さを印象づける。
その一方で荒いパンチをついてNavEの右を打ち返すが、顔が下がってしまっており次につなげることができない。ラウンド最終盤にNavEのシングルを切った松場は、ややイライラした表情を受かべてコーナーに戻った。
最終回、すぐに組んでいったNavEだが、松場をこれを切って左右のフックを見せケージに追い込む。松場に首相撲に対し、NavEは内股を仕掛ける。
ワキを潜るように耐えた松場が左フック、両腕で顔を覆うようにガードするNavEはここでも印象点を失ってしまう。
NavEも荒い打撃に目が慣れてきたが、それでもパンチを被弾すると頭を下げてしまう。右ミドルを受けて右を伸ばした松場がダブルレッグへ。切って離れた松場の急所にNavEの蹴りが入る。中断から再開後、さらにイライラした様子を見せる松場は左右のフックで前に出たところで、アイポークにより2度目の中断が入る。
リスタート後、ダブルを切った松場が右をヒット。NavEはここでも逃げのテイクダウンを仕掛けてしまうが、松場を倒すことはできない。
その後もテイクダウンを狙うNavEに対し、松場はスプロールしてからオープンブローのようなパンチを繰り出す。そのまま松場はピンチらしいピンチと、決定的なチャンスの両方がないままタイムアップを迎え判定勝ち。10年振りの再戦でNavEを完封し2本目のベルトを手にすると、改めて2度目の海外進出をアピールした。