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【KSW52】計量終了 ハリドヴ✖現王者、五輪メダリスト対決。暫定フェザー級王者パルナスに要・注目!!

KSW52【写真】クリスマス仕様のリングガールを挟み、暫定フェザー級王者パルナスと挑戦者のブヒンケル(C)KSW

7日(土・現地時間)、ポーランドはグリビツェのアレナ・グリビツェで開催されるKSW52「The Race」の計量が行われた。

東ヨーロッパ#01MMAプロモーション、そして世界で最も自己完結がなされる独立国家といえるKSWの2019年最終イベントは全選手が計量をクリアしたケージに向かうこととなった。


khalidov vs askham今大会のメインには85キロキャッチウェイトでKSWミドル級王者スコット・アスカムが、同級前王者でミスターKSW=マメッド・ハリドヴと戦う一戦が用意された。

ハリドヴはライトヘビー級王者トマス・ナルクンとの再戦に集中するためにベルトを返上し、アスカムは王座決定トーナメントを制してチャンピオンに君臨している。

一方、ハリドヴはナルクンに連敗したことで、一時は引退もほのめかしていたが──現役チャンピオンとのマッチアップで自らの現状を把握し今後の道を決めるためにケージに戻ってくる。

セミもキャッチウェイト戦=ポーランド人五輪メダリスト同士の対戦となる。シモン・コウェッツは2000年シドニー五輪重量挙げ94キロ級で銀メダルを獲得し、2008年の北京では同階級では金メダリストに輝いている。MMAデビューは2017年、この2年間で7勝1敗という戦績を残してきた。

対してダミアン・ヤニコフスキは2012年ロンドン五輪のグレコローマンレスリング84キロ級の銅メダリストだ。メダルの色では遅れを取るヤニコフスキ、MMAでも戦績だけ見ると4勝2敗とコウェッツに対しては旗色が悪い。とはいってもヤニコフスキの場合はデビュー直後からKSWのエース候補と目されいて、3連勝後に前述したミドル級王座決定トーナメントにも出場。ここで初めて壁に当たることとなった。

そのショックを引きずっていたのがアレクサンダー・イリッチにハイキックで逆転KO負けを喫するなど、厳しい局面にぶつかっていた。今年の9月に噛ませ犬なトニー・ギレスを破り再起を果たしたヤニコフスキものの、ここで重量挙げのメダリストに敗れるようなことがあると──さすがにタイトル戦線再浮上は難しいものとなる。

また今大会では暫定フェザー級王者のサラディーヌ・パルナスがイワン・ブヒンケルの挑戦を受ける王座防衛戦にも注目したい。正規王者でライト級とのチャンプ・チャンプだったマテウス・ガムロが王座を返上してなお、パルナスが暫定のまま防衛戦を行うのもユニークなケースだ。

サウスポー、柔らかくスピードに乗った左ハイ、伸びる左ストレートを主武器に、スクランブルも強く躍動的な動きを見せるパルナスだが、挑戦者のブヒンケルはロシアのM-1、そして英国のCage Warriorのチャンピオン──決して侮ることはできない相手といえる。

■KSW52計量結果

<85キロ契約/5分3R>
スコット・アスカム:84.9キロ
マメッド・ハリドヴ:84.6キロ

<91.5キロ契約/5分3R>
シモン・コウェッツ:91.5キロ
ダミアン・ヤニコフスキ:91.1キロ

<KSW暫定フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]サラディーヌ・パルナス:65.6キロ
[挑戦者]イワン・ブヒンケル:65.7キロ

<ライト級/5分3R>
グシェゴシュ・ジュラコウスキ:70.7キロ
シャミール・ムサエフ:70.8キロ

<女子フライ級/5分3R>
カロリーナ・オフタッシュ:57.2キロ
アレクサンドラ・ローラ:56.7キロ

<ライト級/5分3R>
アルトゥル・ソウィンスキ:70.8キロ
ヴィニシウス・ボーレル:70.6キロ

<ウェルター級/5分3R>
ミハウ・ミハウスキ:77.5キロ
アルベルト・オジムコウスイ:77.3キロ

<ライト級/5分3R>
マチェイ・カジェスコ:70.7キロ
ミシェル・ジュブワ:70.7キロ

<ヘビー級/5分3R>
ミハウ・ウウォダレク:110.7キロ
スジャン・マロビッチ:110.7キロ

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