【Polaris12】青帯でADCC準優勝ロドリゲス✖元UFC王者ロックホールド&ランガカー✖ドゥリーニョ!!!!
【写真】ロドリゲスは元UFC世界王者ロックホールドを相手に、どのような組みを見せるのか (C)Satoshi Narita
30日(土・現地時間)、英国ニューポートのインターナショナル・コンベンションセンター・ウェールズでPolaris12が開催される。
プレリミ開始まで2時間半に迫ったポラリス12。メインはノーギの230ポンド契約マッチ=ニック・ロドリゲス✖ルーク・ロックホールドだ。柔術歴1年4カ月、青帯にしてADCC2019では99キロ超級準優勝となった脅威のルーキーが元UFC世界ミドル級王者と対戦する。
エディ・カミングス、ゲイリー・トノン、ゴードン・ライアンに続き、ジョン・ダナハー門下からグラップリング界を震撼させる存在となったロドリゲスは、レスリング・ベースとバックコントロールとバックグラブの強さがずば抜けている。上に記したように今年のアブダビ世界大会でカイナン・デュアルチにこそ敗れたもののモハメッド・アリー、オーランド・サンチェス、ホベルト・アブレウという黒帯の世界トップを相手に、高い防御力を最大の武器にレフェリー判定やペナルティで倒し続け、一躍──世界のトップに躍り出た。
一方のロックホールドは左ハイやボクシングの強さが最近は目立っていたが、ストライクフォース時代は完全にグラップルがメインの戦いをしていた。テイクダウンからバックチョーク、腕十字、あるいは打撃を効かせてギロチンなど16の勝利中8試合が一本勝ちのロックホールド、ストライクフォースでは4試合連続RNCで勝利したこともあった。
実は2007年のムンジアルを青帯、同年のノーギワールドを紫帯で制しているロックホールドだけに、ダナハー門下のロドリゲスよりも柔術色の濃いグラップリングを見せることも可能だろう。104キロというキャッチウェイトはMMAのライトヘビー級より10キロ以上重い。この点は気掛かりなロックホールドだが、減量無しのナチュラルウェイトからこの日のために増量することもないはず。現在ロックホールドはオクタゴンで連敗中だけに、ノー・プレッシャーの状況で活きの良いノーギ柔術を披露してほしいところだ。
この他、ジルベルト・ドリーニョ・バーンズがノルウェー超新星のトミー・ランガカーと道着80キロで戦う一戦や、10th PlanetのPJ・バーチとポーランドの足関王マーチン・ヘルドのノーギ・ウェルター級マッチ。
さらにコンバット柔術世界バンタム級王者リチャード・アラルコンはポラリス初登場でアッシュ・ウィリアムズとバンタム選手権試合を戦い、元柔術界の女帝ミッシェル・ニコリニも参戦する。非常に興味深い対戦カードがメインに並んでいるポラリス12だ。