【Polaris12】ポジション奪取&極めとカウンター・サブミッション。バーチがヘルドにジャッジ判定勝利
<ノーギ・ウェルター級/15分1R>
PJ・バーチ(米国)
Def.2-1
マーチン・ヘルド(ポーランド)
立ちレスで1分経過、頭を抱えられたヘルドが引き込んでリバーサルで上を取る。ハーフバタフライのバーチはラバーガードも、頭を起こしたヘルドが足関節を狙う。当時に上体を起こしたバーチが上を取り、突っ込んでキムラを取ろうとする。ヘルドは残った足を取りインヴァーテッドガード、バーチは足を捌いてトップからニースライスパス→左肩を跨いでマウントを奪取する。
ヘルドはハーフに戻して潜って後方回転も、スイープは決め切ることはできない。ここから50/50を取ったヘルド。続く内ヒールを抜いたバーチが、マットサイドに来たためフリーズとなりマット中央で試合が再開される。パスのプレッシャーを高めるヘルドだが、バーチがリバーサル。同時にヘルドがヒールを狙いつつトップを維持する。バーチはここでクローズドガード、腰を切って腕十字へ。腕を抜いたヘルドは引き続きパスを狙い、バーチもこれを許さない。
ポジションを取ってから仕掛けつつ、そのカウンターで関節を狙う両者のグラップリングは掛け逃げサブミッションマッチになっていない。ワキ差しパスにトライし、腰を切って足を越えたヘルドに対し、バーチは後転し足をきかせるとインヴァーテッドガードへ。正対した両者、ヘルドがクローズドの中に収まり試合は残り4分強となった。
ガードを割って足絡みからヘルドがストレートフットロックを狙うや、バーチはロールして抜けるとシングルにギロチンを合わせる。背中をついてエスケープを図るヘルドの腹にヒザを置いたバーチだが、ハーフガードスイープで下にされる。ヘルドもダイブしてギロチンを狙い、この勢いを利用してすかしたバーチが上を取りキムラを取ろうとする。ここからのスクランブルで両者が場外際となったため、ブレイクが掛かった。
同時に左目尻をカットしたヘルドにドクターチェックの時間が与えられ、試合は最後の2分で中央&スタンドで再開される。シングルでトップを取ったヘルドの足関節にパスを合わせるバーチ。ヘルドはインヴァ―テッドからバックを狙いつつ、トップへ。バーチも立ち上がり、試合は立ちレスに移行する。スナップダウン&シングル狙いのヘルドに対し、バーチはがぶってバックに回りRNCをセットアップしつつ横回転しトップを取る。
背中をつけてハーフガードの態勢になったヘルドは、ディープハーフ&足を取りに。抜いたバーチ、下のヘルドがキムラを仕掛けたところでタイムアップに。ポイントはないが、ジャッジの裁定はあるポラリス──どちらが効果的かつアグレッシブだったのか。結果、スプリットでバーチに凱歌が挙がった。