【ONE103】竹中大地、圧力十分のサーデュエラフにスプリットで無念の判定負け……
<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ユーサップ・サーデュラエフ(ロシア)
Def.2-1
竹中大地(日本)
サウスポー同士、組んできたサーデュラエフを逆にコーナーに詰めた竹中は離れて左ローを蹴る。飛び込んで右を放ったサーデュラエフが、近距離でヒザを突き上げる。竹中はワンツーから左ミドル、さらに左ローを蹴る。サーデュラエフも左フックを打ち返す。左ストレートを入れた竹中は蹴りから距離を詰める。クリンチからツーオンワン、さらにアームロック気味にクラッチしようとしたサーデュラエフに対し、竹中は腕を抜いてコーナーに詰めていく。ここも離れて左を伸ばした竹中の頭を抱えに来たサーデュラエフだが、ギロチンに持ち込めずブレイクが掛かる。
残り45秒、左を振るって前に出た竹中は左ハイこそ空振りになったが、左ローを3つ、左ミドルから追い突きのような左を伸ばし初回が終わった。
2R、鋭い左ローを入れた竹中は左フックの打ち合いで、足を滑らせる。サーデュラエフのテイクダウン狙いを切り、ここもコーナーに運んだ竹中はヒザを腹にもらってから離れる。サーデュラエフが左を当てた直後に、左ローを蹴った竹中は続いて左を当てて大きく角度を変える。異様に上半身が大きなサーデュラエフの前蹴りで姿勢を乱した竹中はすぐに立ち上がって左を当てる。近距離でヒザをいれ、ダブルレッグを狙ったサーデュラエフ。竹中はここも切って、コーナーへ。
残り2分を切り、サーデュラエフがヒザ蹴りからギロチンを狙う。頭を突っ込み防いだ竹中は、ブレイクが掛かるとミドルもやや消耗してきたか。竹中はバランスを崩して立ち上がったサーデュラエフに左ミドルを蹴り込む。パンチとヒザ、腹を攻撃しあった両者──試合は最終回へ。
3R、竹中はまず左ローを蹴る。さらにローに左を合わせ、左ローへ。ここでサーデュラエフにアイポークがあり、試合が一時中断。再開後、サーデュラエフが右フックをヒット。パンチが交換するなかで、サーデュラエフがダブルレッグを仕掛ける。ロープを背に耐えた竹中はコーナーに押し込まれる。
竹中としては絶対に倒されたくない、勝負どころでサーデュラエフがダブルもコーナーバックルを利用して耐えると、体を入れ替える。再び押し返したサーデュラエフがヒザ蹴り、押し返して離れた竹中が左フックを当てる。圧力で上回るサーデュラエフは、徹底してダブルレッグを狙うようになるが、竹中はロープを利し、左を差して許さない。
コーナーでの押し込み合いからサーデュラエフが離れると、竹中は左ハイ。サーデュラエフが右フックを放つ。竹中も左フック、左ミドルを入れ、ローを蹴り合う。左ミドルをもう一発蹴った竹中は距離を取り直し、左を放って左ローへ。バランスを崩したサーデュラエフに左ミドルを入れた竹中は、最後に左ローを蹴りタイムとともに左の拳を突き上げた。
押し込みとヒザでサーデュラエフ、蹴りで竹中──非常に判断の難しい試合は、スプリット負けとなり、竹中はコール後に思わずマットにヒザから崩れてしまった。