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【Black Combat14】Kギャングスター=パク・ウォンシクが総決算のタイトル戦。スンミン✕ドギョムも注目

【写真】新機軸を交えたBCだが、メインはストーリーラインに即した韓国勢同士のタイトル戦だ(C)BLCK COMBAT

本日6日(火・現地時間)、あと20分もすれば韓国はインチョンのインスパイア・アリーナでBlack Combat14「End Game」の戦いの火蓋が切って落とされる。
Text by Manabu Takashima

日本からBlack Combatフライ級チャンピオン=駒杵嵩大が出場しキム・ソォンジェを相手に防衛戦を戦い、また竹中大地が同プロモーション初陣で代役の代役マイコン・ブルーノと相対する。

そんな日本勢、God Father Game出演のブラジル勢の参加に加え、韓国勢のタイトル戦及びサバイバルマッチがしっかりと軸として存在しているのがBlack Combatらしさだ。


メインはチェ・ジュンソとパク・ウォンシクの間で争われるBlack Combatウェルター級王座決定戦だ。

チェ・ジュンソは2023年9月のDEEPとの対抗戦ではミドル級ファイターとして参戦し、当時のDEEPウェルター級チャンプ鈴木槙吾を89秒でKOしているファイター。昨年末の大会でウェルター級に転向し、元ONEファイター& Double GFCウェルター級王者ジン・テホを下し、今回のタイトル戦出場権を得た。

対してパク・ウォンシクはMARS、DEEP、旧グラジ、グラチャン、戦極、DEEP、IGFと日本とも所縁が深く、Combateに活躍の場を求めたこともるベテラン・ファイターだ。2020年には草MAXを破りHEATライト級王座を獲得している。が、そのような地道にコツコツと築いてきたファイトキャリアではなく、ギャングスタ―の異名に即した言動を武器にYouTubeで注目を集め、現在の地位を手にした。

それ故にエンターテイナーの一面が強調されているパク・ウォンシクだが、YouTubeでの活動は彼の一部でしかない。それだけに、今回の試合はキャリア20年超の総決算といえる王座決定戦となろう。

Black Combatフェザー級王者ソン・ユチャンはキャリア3戦目でベルトを巻いた、2005年6月20日生まれ19歳のチャンピオンだ。挑戦者パン・ソンヒョクも24歳の新鋭で、ここまで6勝0敗というレコードを残している。とはいえ過去の対戦相手6選手の合算戦績は13勝22敗4分と大きく負け越しており、クオリティ・オポネントという面では、まだまだ力は未知数といえる。

そういう意味でもPart02第4試合で組まれたシン・スンミン✕イ・ドギョムのフェザー級ワンマッチに注目したい。パク・チャンスを破って獲得したフェザー級のベルトを試合中の負傷が響き、判定負けでソン・ユチャンに譲ったシン・スンミンの再起戦の相手はイ・ドギョム。イ・ドギョムはフィリピンのURCCと、中東UAEWでフェザー級のベルト巻き、PFL Challenger Seriesにも文字通りチャレンジした過去を持つ。

加えてONE FFにも参戦経験のあるイ・ドギョムの戦績は10勝7敗。対してシン・スンミンは9勝6敗とタイトルを争う若いファイターと比べると綺麗ではない。が、それだけタフな環境で力のある相手と戦ってきたことになる。そんな両者のサバイバル戦は、Black Combatという舞台であるからこそ意地のぶつけ合いとなろう。

さらにバンタム級のキム・ドンギュ✕キム・デフォンも注目だ。8年に渡りONEバンタム級で活躍し、昨年Black Combatで母国への帰還を決めたキム・デフォンはキム・ジェウンとONEベテラン対決が決まっていたが負傷欠場、晴れて今回のキム・ドンギュとの試合で新天地デビューを行う。

かつてONEで竹中にバックを取られた状態で、前転して頭から落として敗れたキム・デフォンは、その竹中の参入でトップ・タイトルコンテンダーとして地位を戦わずして失った。とはいえBlack Combatが煽ってきた彼とキム・ジェウンとの因縁をお蔵入りすることは考えづらい。練り上げてきたストーリーラインに戻るため、キム・デフォンに求められるのはインパクトのある勝利だ。


■ Black Combat14対戦カード

<Black Combatウェルター級王座決定戦/5分3R>
チェ・ジュンソ(韓国)
パク・ウォンシク(韓国)

<Black Combatフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者]ソン・ユチャン(韓国)
[挑戦者]パン・ソンヒョク(韓国)

<Black Combatフライ級選手権試合/5分3R>
[王者]駒杵嵩大(日本)
[挑戦者]キム・ソォンジェ(韓国)

<バンタム級/5分3R>
キム・ドンギュ(韓国)
キム・デフォン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
シン・スンミン(韓国)
イ・ドギョム(韓国)

<バンタム級/5分3R>
竹中大地(日本)
マイコン・ブルーノ(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
ロッキー・マルチネス(米国)
エドゥアルド・ガルボ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
パク・チャンソル(韓国)
ミルソン・カストロ(ブラジル)

【Part.1】
<ライト級/5分3R>
パク・ジェヒョン(韓国)
ファン・ドユン(韓国)

<ライト級/5分3R>
キム・ジュンギュン(韓国)
イ・ヨンフン(韓国)

<ライト級/5分3R>
ジョン・ハングク(韓国)
チャン・グニョン(韓国)

<バンタム級/5分3R>
チョン・ギュンヨル(韓国)
パク・ソンジュン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
ルカス・ベント(ブラジル)
レオナルド・ジニス(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
ニコラス・サントス(ブラジル)
ファビオ・サントス(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
キム・ソンウン(韓国)
ガブリエル・ロドリゲス(ブラジル)

【Part.1】
<ライト級/5分3R>
パク・ジェヒョン(韓国)
ファン・ドユン(韓国)

<ライト級/5分3R>
キム・ジュンギュン(韓国)
イ・ヨンフン(韓国)

<ライト級/5分3R>
ジョン・ハングク(韓国)
チャン・グニョン(韓国)

<バンタム級/5分3R>
チョン・ギュンヨル(韓国)
パク・ソンジュン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
ルカス・ベント(ブラジル)
レオナルド・ジニス(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
ニコラス・サントス(ブラジル)
ファビオ・サントス(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
キム・ソンウン(韓国)
ガブリエル・ロドリゲス(ブラジル)

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