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【Black Combat14】下は巧妙も、トップゲームはしないホドリゲスがキム・ソンウンを3-0で破る

<フライ級/5分3R>
ガブリエル・ホドリゲス(ブラジル)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
キム・ソンウン(韓国)

韓国でも5月5日は子供の日、そして釈迦誕生日という休日で、後者は6日に振り替え休日となる。そんな5月の連休中に開催されるBlack Combatのロングラン興行。そのスタートはフライ級マッチのキム・ソンウンとGod Father Gameバンタム級ウィナーのガブリエル・ホドリゲスの一戦から。

元フライ級王者キム・ソンウンがサイド気味の右前蹴りを見せる。と、左インローがホドリゲスの急所に入り試合が中断される。再開後、インローからアウトローを蹴ったキム・ソンウンがワンツーで前に出る。ホドリゲスもワンツー、そして左ローを蹴る。構えを変えるホドリゲス、そしてキム・ソンウンともフライ級らしいスピード感に欠ける。

ホドリゲスは左から右を当て、目まぐるしく構えを変えるが手数は多くない。そのホドリゲスの右ミドルを蹴られたキム・ソンウンが、左ミドルハイを返す。ホドリゲスは右ミドルから右ハイ、キム・ソンウンが左ミドルと蹴り合いの様相に。とホドリゲスがワンツーフック、キム・ソンウンは距離をキープして蹴りを続ける。残り10秒で組み付いたホドリゲスが背中に回りバックスローから、バック奪取。グラウンドに持ちこんだところで初回が終わった。

2R、キム・ソンウンの左ハイをガードしたホドリゲスは、距離が詰まるとクリンチ&肩パンチを見せて離れる。キム・ソンウンは飛びヒザを狙うも、合わない。ローに右を合わせたホドリゲスがワンツー、続くローには逆にパンチを合わされる。キム・ソンウンがステップインする場面が増えてくると、ホドリゲスは左のカウンターを当ててダウンを奪う。

パウンドもそこそこにスタンドに戻ったホドリゲスは、キム・ソンウンを待ち受ける。立ち上がったキム・ソンウンだが、左のフックを被弾。引き込むように下になったキム・ソンウンは、カカト落としのようなボディへの蹴り後に立ち上がるが、左ストレートで2度目のダウンを喫する。ここも早々に寝技を切り上げたホドリゲスは、立ち上がってきたキム・ソンウンにギロチンをセットし引き込む。これは極まらなかったが、見事なシザーススイープを極めてトップを奪取──にもかかわらず、自らスタンドに戻りラウンドが終わった。

最終回、開始直後のクリンチにブレイクが掛かり、再開後にキム・ソンウンがスピニングバックフィストを繰り出す。ならばとホドリゲスが同じ技を繰り出し、こちらの方が当たりが強い。続くクリンチもレフェリーは早めにブレイクを掛ける。キム・ソンウンは飛び込みにまたもパンチを当てられ、組まれるとボディロックテイクダウンで倒される。

ホドリゲスはガードを捌くと立ち上がり、レフェリーがキム・ソンウンを立たせた。飛びヒザ、スピニングバックフィスト、そして頭から当たっていくキム・ソンウンだが、有効打は見られない。しかし、首を抱えられてしたになるとレッスルアップからバックに回り、ワンフック&RNCへ。アゴの上からの絞めは不発に終わるが、キム・ソンウンはトップを取りホドリゲスがクローズドガードから腰を切って腕十字。

防がれてもハイガードから三角を狙う。ここもキム・ソンウンが耐え、タイムアップに。下からの仕掛けが豊富なホドリゲスだが、トップゲームは好まずスタンドで戦うという面白い戦略で、判定勝ちを手にした。


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