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【ONE100】修斗✖パンクラス前哨戦=北森代紀✖坂本靖─02─「ホント、第1試合じゃないですよ」(北森)

Matsumoto vs Kume【写真】松本光史と久米鷹介を舐めんなよ──という両氏の想いが滲み出る対談となった (C)MMAPLANET

13日(日)に東京都墨田区の両国国技館で開催されるONE 100 Century。同大会の夜の部では修斗✖パンクラスの王者対決、4試合が組まれている。4階級の王者が5分✖3R戦でONEという中立の舞台で相対する。

Kitamori vs Sakamotoここではパンクラスから坂本靖部長、修斗からはサステイン及び日本修斗協会の北森代紀広報に前哨戦──ではなく、互いの想い入れをぶつけてもらった。

坂本靖✖北森代紀対談、第2ラウンドはライト級王者対決=キング・オブ・パンクラシスト久米鷹介✖修斗世界ライト級チャンピオン松本光史戦──両者のMMA愛が交錯する応援合戦となった。

<坂本靖✖北森代紀対談、第1ラウンドはコチラから>

──ではウェルター級王者対決に続き、ライト級のKOP久米鷹介選手✖修斗チャンプ松本選手の試合へ引き続きお願いします。おお、坂本さんも北森さんも前屈みになりましたね(笑)。

北森 凄く思い入れの強い2人ではあります。久米君はウチで新人王に取れなくて、パンクラスに行ったんですよね……。

──……。

坂本 今、何か引っ掛かる言い方じゃないですか?

北森 えっ? そんなことはないですよ(苦笑)。パンクラスさんの方へ行って、そこで成長して強くなった選手だと思います。

──まぁ、久米選手云々の判断ではなく後ろに控えている人がパンクラスに寄りになっていった時期に合致したのでしょうね。

北森 ちょっと何の話だか、僕には分かりませんが……。

坂本 後ろで光り輝いている人間が(笑)。

北森 後光がさしているということですね。

──その後光があってか、久米選手はパンクラスとRoad FCで力をつけ、パンクラス・ライト級の頂点に立ちました。

北森 本当に凄いと思います。あのフィジカルの強さ、打撃でも倒せるようになった。修斗で戦っている時は組みの選手で、打たれ弱いイメージだったのが、本当に完成度が高くなっていますよね。抜群のパワーもありますし。

ただ松本選手はパワーがあっても技術でいく選手です。そして、当て感も冴えわたっています。対して久米選手は圧力があるので、これはもう本当に良い試合になると思います。

坂本 実は8年前の2011年に松本選手、一度だけパンクラスで戦っているんですよ。あの時はイケイケ状態だった高橋Bancho良明選手と戦っていて、Banchoが2-0の判定勝ちだったのですが、凄く良い試合でした。あの頃から松本選手は良い選手でした。そして強くなって修斗のチャンピオンになっていますが、今の久米選手の打・倒・極、円熟ぶりには及ばないのではないかと。

北森 打投極は修斗のフレーズですよ!! しかし、この試合は良い試合になるでしょう。あの久米選手と徳留一樹選手の2試合、あれで久米選手は本当に強くなったと思います。

坂本 あの2試合を経て、あのテンションを保てなくなるというのは分かりました。

──そこで坂本さんがアントン・クイバネンを用意した。あの試合で敗北を喫したことで、後がないという状況で気持ちが自然と入って来たかと思います。

坂本 だからこそ、今回の試合に向けて相当なテンションになっているはずです。

──実はファイト&ライフの取材で、日本のライト級ファイターに集まって合同スパーリングをしてもらったことがありました。北岡悟選手、安藤晃司選手、松本選手、久米選手、そして加藤忠治選手というメンバーで。あの時、久米選手は松本選手が強いって舌を巻いていたんです。

北森 その松本選手にサステインとしても、抜けている状態だったので、時には力を出し切ることなく勝てるような試合しか用意してあげられないこともありました。僕が言うのもアレですが、やりたくない試合だってあったはずです。本人も悩んでいたと思います。だから、松本選手も久米選手との試合は相当に気合が入っている。

本人も葛藤がありながら、戦ってきたはずです。だから、この試合はギリギリの勝負、自分の全てを出せないといけない試合になるでしょうし……。一番燃えられる、そういう試合になるのでホントに、しっかりとファンの皆さんにも見てもらいたいです。

坂本 この対戦はシビアですね。松本選手が36歳、久米選手が34歳。ここで負けると、パンクラスの王者に負けて修斗に戻る。修斗のチャンピオンに負けて、パンクラスに戻る……勝たないと、そういう状況が待っているんです。これは本当に厳しいです。

北森 そこが同じ日本人王者対決でも、猿田選手と北方選手とは違うところですよね。もうキャリアの積み直しはできない状況になりつつあるなかでの、この試合。重い意味のある戦いになりますよね。それが第2部の第1試合ですからね。この位置でこの2人を戦わせるのかと。

坂本 本当に苦労している2人ですよ。メインカード、ONEチャンピオンシップの大会ですから、一番最後とは言わないですけど……僕らにとってはセミファイナルに持ってきてほしい。それだけの選手です、久米選手も松本選手も。

──選手だけでなく、プロモーションとしても厳しい時期を共にしてきた仲間ですしね。

北森 そうなんですよ、ホントに。だから2人とも人としてデキている。パンクラスのチャンピオンになっても、久米君は修斗に出ていた頃と変わらなくて、腰が低くて凄く礼儀正しい良い人で。

坂本 本当に良い人です。いつも温厚で。

──私も久米選手が他人のことを悪く言うのは2人ぐらいしか聞いたことがないです。

坂本 あの久米選手が、人のことを悪くいうことがあるのですね!! 逆に驚きです。

──1人が松場貴志であることは、ここに書かせてもらいます(笑)。

坂本&北森 アハハハハ。

──しかし、本当にシビアですね。格闘技は。

坂本 この試合は賞金500万円とかじゃないですからね。

北森 本当にファンの皆さんにもこの試合、この2人のことをもっと知って欲しいです。人生が懸っているんですよね。

──そんななか、シビアにこの試合結果を占ってください。

北森 いやぁ、修斗の人間として松本君に勝ってほしい。本当に勝ってほしい……でも僕は、ドローで……良いです。

坂本 あっ、それ言われると辛いですよ……。

北森 だって、辛いんですもん……この試合は。ただ松本選手が「この試合は修斗ファンの為に戦うと」言っていました。だからファンのためにも全力で戦ってほしいです。

坂本 そんななか、僕は敢えて久米地獄……3Rでパンクラス王者が判定で勝つと言わせてください。シビアにパンクラス代表として……。そして、この試合で勝っても負けてもファンが2人を知り、「この選手の試合を見たい」と思われるようになってほしい。

北森 そうですね。第1試合の2人の試合が一番良かった。メインカードより良かったと言われ、ONEで2人とも頂点を目指す──きっかけになる。そんな試合になって欲しいです。ホント、第1試合じゃないですよ、久米君と松本君の試合は。

<この項、続く

■ONE100 第1部対戦カード

<ONE世界女子アトム級(※52.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アンジェラ・リー(米国)
[挑戦者] シィォン・ヂィンナン(中国)

<ONEフライ級(※61.2キロ)ワールドGP決勝/5分3R>
デメトリウス・ジョンソン(米国)
ダニー・キンガド(フィリピン)

<ONEライト級(※77.1キロ)ワールドGP決勝/5分3R>
クリスチャン・リー(米国)
ザイード・フセイン・アサラナリエフ(トルコ)

<キックボクシング女子アトム級/3分3R>
ジャネット・トッド(米国)
エカテリーナ・ヴァンダリエヴァ(ベラルーシ)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
若松佑弥(日本)
キム・デフォン(韓国)

<ムエタイフライ級/3分3R>
サムエー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
ダレン・ローラン(フランス)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
岡見勇信(日本)
アギラン・タニ(マレーシア)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
平田樹(タイ)
リカ・イシゲ(タイ)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
仙三(日本)
リト・アディワン(フィリピン)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
プー・トー(ミャンマー)
ユン・チャンミン(韓国)

<68キロ契約/5分3R>
スノト(インドネシア)
クォン・ウォンイル(韓国)

■ONE100 第2部対戦カード

<ONE世界ライトヘビー級(※102.01キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]オンラ・ンサン(米国)
[挑戦者]ブランドン・ベラ(米国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
青木真也(日本)
ホノリオ・バナリオ(フィリピン)

<ONE世界バンタム級(※65.8キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル)
[挑戦者]ケビン・ベリンゴン(フィリピン)

<ONE Super Seriesムエタイ世界フライ級選手権試合/3分5R>
[王者]ロッタン・シットムアンノン(タイ)
[挑戦者]ヴァウテウ・ゴンカウベス(ブラジル)

<ONE Super Series キックボクシング・フェザー級ワールドGP決勝/3分5R>
ジョルジオ・ペトロシアン(イタリア)
サミー・サナ(フランス)

<ヘビー級(※120.2キロ) 5分3R>
マウロ・チリリ(イタリア)
アージャン・ブララ(カナダ)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
山口VV.芽生(日本)
ジェニー・フアン(台湾)

<修斗✖パンクラス王者対抗戦ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
猿田洋祐(日本)
北方大地(日本)

<修斗✖パンクラス王者対抗戦バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
佐藤将光(日本)
ハファエル・シウバ(ブラジル)

<修斗✖パンクラス王者対抗戦ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
エルナニ・ペルペトゥオ(ブラジル)
手塚裕之(日本)

<修斗✖パンクラス王者対抗戦ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
松本光史(日本)
久米鷹介(日本)

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