【ONE100】修斗✖パンクラス前哨戦=北森代紀✖坂本靖─01─「ウェルター級王者、覚えられない」(坂本)
【写真】老舗プロモーションの意地は、背の高さ比べからの毛髪の量へと話題が発展していったが、ここで純粋に対抗戦の部分だけを切り出してお届けしたい
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13日(日)に東京都墨田区の両国国技館で開催されるONE 100 Century。同大会の夜の部では修斗✖パンクラスの王者対決、4試合が組まれている。4階級の王者が5分✖3R戦でONEという中立の舞台で相対する。
ここではパンクラスから坂本靖部長、修斗からはサステイン及び日本修斗協会の北森代紀広報が前哨戦として、互いの想いをぶつけてもらった。
坂本靖✖北森代紀対談、第1ラウンド。ウェルター級王者対決=暫定ウェルター級キング・オブ・パンクラシスト手塚裕之✖修斗世界ウェルター級王者エルナニ・ペルペトゥオの対戦について応援合戦が繰り広げられた。
──北森さんがパンクラス本丸を訪れるというのも、新鮮ですね。
北森 何年振りですかね、パンクラスさんにやってくるのは……。
坂本 えっ? そもそも来たことってありましたっけ?
北森 ありますよ。2度ほど、あります。
──もう、いつ襲撃を受けるかという緊迫感をもってやってきたわけですか?
坂本 私はファールカップつけていますよ、今日は。
北森 僕も取材が始まるので、ようやくレガースを外せます(笑)。
──ダハハハ。今回の両組織の対談ですが……トップ2人は、見るからに仲が悪く対談にならないだろうということで、今日は坂本さんと北森さんに1週間後に迫った修斗✖パンクラス王者対決について、自軍の王者の強さをアピールしていただこうと思っています。しかし、この対抗戦は私も気を使ってパンクラスが先か、修斗が先か……入れ替えながら記事にしてきました。
坂本 ONEのオフィシャル発表は修斗が先なんですよね。
北森 修斗の方が歴史があるから、先になったんだと思います。
坂本 いやぁ、単にパートナーシップの提携が早かかったからじゃないですか。僕はそう聞いていますよ。だいたい、このウェルター級チャンピオン……えぇと、ブラジルからやってくる……。名前も覚えられないですよ(笑)
北森 エルナニ・ペルペトゥオです!!
坂本 さすがだっ!!
──では話の流れでパンクラス✖修斗の王者対決はウェルター級戦から見所を語ってもらいましょう。そして……確かに坂本さんでなくても、エルナニ・ペルペトゥオに対しては「修斗のチャンピオンだったの?」という雰囲気であることは確かです。
北森 とはいっても修斗ブラジルで昨年も2度、公式戦に出場していますし。UFCをリリースされてから5試合中3試合は修斗で戦っているんですよ。まぁ、僕の方でいうのもなんですが……チャンピオンシップは5年やっていないです(苦笑)。
坂本 アハハハ。それをいうならパンクラスにも無差別級チャンピオがいますから。
──互いに自虐的になってきましたね(笑)。
坂本 それでもジョシュ・バーネットですからね。だから「エルナニって誰だ?」とは、どうしてもなってしまいますよ。
北森 「エル……ナニ?」と(笑)。
坂本 上手いっ!!
北森 それでも8連勝で修斗世界ウェルター級王者になって、UFCへステップアップした。UFCでは連敗でリリースにされたのですが、KOも一本勝ちもできる。一番最近の試合ではオモプラッタでタップを奪っているんですよ。
──UFCも相手がティム・ミーンズとジョーダン・メインですしね。UFC前から映像を見ていたのですが、守りが固い選手に思えました。
北森 つまり手塚選手にとって、戦い辛い相手ですよね。エルナニの懐の深さは。
坂本 手塚選手はキャリアのスタートが米国でのアマチュアMMAで、ウチで10戦していて3試合が外国勢、2試合はブラジル人です。そこは経験値があります。
──現王者グライコ・フランサ、そしてUFC帰りのルイス・ドゥトラと戦っています。
坂本 チャンピオンになる前にグライコと戦って、日本人では一番追い込んでいるので問題ないと思うんですよね。
北森 エルナニは修斗ブラジル代表であり、ノヴァウニオン総帥アンドレ・ペデネイラスの下でやっている選手です。しっかりと修斗を体得している選手だと信じています。まぁ、デデ頼みになっていますが(笑)。ただし、勢いでは手塚選手じゃないのかというのもあります。食ってやろうという気持ちも強いでしょうし。
対してエルナニはUFC前と比較すると、試合数も減っているのも事実です。なにより、初めて日本にやってきて戦う。いくらノヴァの皆は慣れているといっても、やはり彼にとっては初体験ですしね。
坂本 それだけに、このタイミングで日本で行われるONEに出るのだから、エルナニも気合が入っていると思うんです。
北森 確かにオファーに対して、即答でYESでした。
坂本 勝てば5万ドル、それは食いつきますね。ただし、さきほど言われたように受けが強い相手に対しても、手塚選手は気持ちが途切れないで戦うようになりました。やってくれるはずです。その一方で、やはりこれだけ分かっていないというのは不気味ではありますよね、エルナニは。
北森 絶対にそうだと思います。皆、そう思っています。修斗の世界王者で、ノヴァウニオン所属で、元UFCファイター。それでいて実像が分からない。この見たことがないっていうのは、選手なら怖いはずです。
坂本 それでも手塚選手は臆さずガンガンいってくれると思います。持ち前の爆発力で3R、ずっとプッシュ、プッシュ、プッシュ、とにかく押し倒して欲しいです。
北森 そんな手塚選手に対して、エルナニがどういうことができるのかを見たいです。そうですね、不安も期待もあるというのが正直なところです。だからこそ、当日に何ができるのかをじっくり見てみたい。
坂本 選ばれし者の恍惚と不安、二つ我あり──ですね。
──それ書きますからね(笑)。
<この項、続く>
■ONE100 第1部対戦カード
<ONE世界女子アトム級(※52.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アンジェラ・リー(米国)
[挑戦者] シィォン・ヂィンナン(中国)
<ONEフライ級(※61.2キロ)ワールドGP決勝/5分3R>
デメトリウス・ジョンソン(米国)
ダニー・キンガド(フィリピン)
<ONEライト級(※77.1キロ)ワールドGP決勝/5分3R>
クリスチャン・リー(米国)
ザイード・フセイン・アサラナリエフ(トルコ)
<キックボクシング女子アトム級/3分3R>
ジャネット・トッド(米国)
エカテリーナ・ヴァンダリエヴァ(ベラルーシ)
<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
若松佑弥(日本)
キム・デフォン(韓国)
<ムエタイフライ級/3分3R>
サムエー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
ダレン・ローラン(フランス)
<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
岡見勇信(日本)
アギラン・タニ(マレーシア)
<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
平田樹(タイ)
リカ・イシゲ(タイ)
<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
仙三(日本)
リト・アディワン(フィリピン)
<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
プー・トー(ミャンマー)
ユン・チャンミン(韓国)
<68キロ契約/5分3R>
スノト(インドネシア)
クォン・ウォンイル(韓国)
■ONE100 第2部対戦カード
<ONE世界ライトヘビー級(※100.01キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]オンラ・ンサン(米国)
[挑戦者]ブランドン・ベラ(米国)
<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
青木真也(日本)
ホノリオ・バナリオ(フィリピン)
<ONE世界バンタム級(※65.8キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル)
[挑戦者]ケビン・ベリンゴン(フィリピン)
<ONE Super Seriesムエタイ世界フライ級選手権試合/3分5R>
[王者]ロッタン・シットムアンノン(タイ)
[挑戦者]ヴァウテウ・ゴンカウベス(ブラジル)
<ONE Super Series キックボクシング・フェザー級ワールドGP決勝/3分5R>
ジョルジオ・ペトロシアン(イタリア)
サミー・サナ(フランス)
<ヘビー級(※120.2キロ) 5分3R>
マウロ・チリリ(イタリア)
アージャン・ブララ(カナダ)
<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
山口VV.芽生(日本)
ジェニー・フアン(台湾)
<修斗✖パンクラス王者対抗戦ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
猿田洋祐(日本)
北方大地(日本)
<修斗✖パンクラス王者対抗戦バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
佐藤将光(日本)
ハファエル・シウバ(ブラジル)
<修斗✖パンクラス王者対抗戦ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
エルナニ・ペルペトゥオ(ブラジル)
手塚裕之(日本)
<修斗✖パンクラス王者対抗戦ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
松本光史(日本)
久米鷹介(日本)