【PFC22】Pound 4 Pound FCがプロ化2戦目。山本喧一代表に訊く、道産子MMA大会=PFCって何??
【写真】札幌発のMMA大会、Pound 4 Pound FCとは?(C)PFC
29日(日)、札幌市西区のザ・タワープレイス1Fにあるコンカリーニョで山本喧一率いるPFC(Pound 4 Pound Championship)22が開催される。
2013年の活動開始以来、6年間で20度の大会を重ね4月大会からケージ導入&プロ化に転じたPFC。その4月のPFC21のセミとメインの勝者=林優作、ジェイソンの両者がセミで対戦。メインは青森県在住のプロシューター小倉卓也とPFC初代バンタム級王者ジミー西が対戦する──今大会の見所、PFCの生まれた背景、そしてこれからについて山本氏に尋ねた。
──山本さんがPFCを旗上げした理由をまず教えていただけますか。
「PFCを始めた理由は私のセカンドキャリアをこの地で格闘技界の為、格闘技のカルチャーを盛り上げたく始めました。私が北海道に来たのは2011年の4月で2ヵ月後にはジムをスタートしましたが、私の感覚では関東やMMAが頻繁に開催されている都市と比較すると、北海道は20年遅れていると感じました。北海道、東北、北日本は試合機会が少ないので、先ずはグラップリング大会やアマチュアMMA大会を毎月のように開き、昨年には本州や海外の大会に何人かの選手を送り出すことができるようになりました。
それらの選手たちの勝率はトータルで勝ち越していますし、その結果とこれまでの現状を顧みて今年の4月に6年の活動を経てプロ化、ケージを導入しました」
──まだまだ私どもではPFC出場選手の経歴など分からない点がありますので、山本代表自ら見所を説明していただけないでしょうか。
「やはり元修斗世界ランカーであり、環太平洋タイトルマッチも行った経験のある青森の小倉卓也選手の参戦でしょう。彼がうちの今後のバンタム級の顔になってくれても良いし、対戦相手の初代バンタム級王者のジミー西選手が改めて北海道PFCの強さを証明してくれても良いと思っております。また、現在RIZIN参戦中の名古屋ZOOMERから祖根寿麻選手のイチオシ林優作選手、彼と対戦する旭川ジャクソン道場のジェイソン選手も期待しています。
またライト級トーナメント出場選手も、PFC三階級王者の旭川ジャクソン道場所属の新名正啓、私の弟子でもある渡辺トシキ、ラウェイ参戦経験のある禅道会北海道の山本祐希代表、地下格闘技最強の男・中畑泉の弟子で青森卍の成田佑希と魅力的な選手たちばかりです。PFC参加する選手達はモチベーションが高く、関係者やファンの熱が熱いです。今大会もチケットは売れまくっていますので、このまま当日まで全席ソールドアウトを期待しています」
──今後PFCをどのような大会に成長させたいと思っていますか。
「北海道は野球では日ハム、サッカーではコンサドーレ、そしてバスケットボールもレバンガがあり、独自リーグもスタートしております。それらを踏まえて格闘技もPFCが北海道を代表するリーグとなり、本州の読売巨人軍や西武ライオンズ、その他のトップリーグとタメを張れる選手を創出したいと考えております。PFC王者 ✖修斗王者、PFC王者✖パンクラス王者、DEEP✖PFC王者等というように、渡り合える選手を育てていく所存です。
PFC王者やトップランカーは野球でいうところの一軍のスターティングメンバー、私は五年前に引退しましたが、北海道からまた新たな選手達を育てて業界を掻きまわすような活躍をしたいと考えております。また、この場所からUFCやONEなどにも通用する選手を育てられるような大会にして参ります。近い将来専用の武闘場、ホールも建設予定です]
──さきほど、地下格闘技に関しても触れられていましたが、首都圏と北海道では事情も違うなか、やはり健全なMMAの発展には地下格闘技とは一線を引くべきだというのが私どもの考えです。山本代表は地下格闘技についてどのように捉えておられるのでしょうか。
「地下格闘技はあれはあれで私は可も不可もありません。が、その中でも這い上がりたい想いの強い選手、キラリと光る才能を持った選手がいるのが分かり、私はその選手達が望む限りうちのイベントでアマチュアから這い上がって真面目に格闘技に向き合って貰えれば、と思っています。地下格臭を除染して本物に進化させたいというのが私の考えです」
■PFC22対戦カード
<バンタム級T決勝/5分2R+1ex>
小倉卓也(日本)
ジミー西(日本)
<フェザー級T決勝/5分2R+1ex>
林優作(日本)
ジェイソン(日本)
<ライト級T1回戦/5分2R+1ex>
新名正啓(日本)
成田佑希(日本)
<ライト級T1回戦/5分2R+1ex>
渡辺トシキ(日本)
山本祐希(日本)
<フライ級/5分2R+1ex>
ショウタ(日本)
橋上壮馬(日本)
<フェザー級/5分2R+1ex>
寺田隆(日本)
遠藤来生(日本)
<ミドル級/5分2R+1ex>
飛流(日本)
KAZUKI(日本)
<フェザー級/5分2R+1ex>
須藤秀斗(日本)
森崇純(日本)