【AJJC2019】紫帯 ルースター級で10度守った王座がフィリピンに流出。ライトフェザー級は橋本淳が優勝
【写真】紫帯ライトフェザー級は橋本知之の弟、淳がアジアの頂点に立った(C)SATOHI NARITA
13日(金)から15日(日)まで東京都足立区の東京武道館で開催されたIBJJF主催アジア柔術選手権2019レポート、最終回。
AJCC2019レポート、最後は日本ブラジリアン柔術界の未来=紫帯でも安泰ではない現状をお伝えしたい。
Text by Satoshi Narita
ルースター級はコブリンヤ・マニラ所属のフィリピン人、ラファエル・モラエスが渡辺直哉(ポゴナクラブジム)をレフェリー判定で下してアジア初戴冠。アジア選手権初開催時から同階級は日本勢が表彰台の頂点に立ち続けてきたが、色帯軽量級における東南アジア勢の躍進を印象付ける結果となった。
ライトフェザー級は橋本知之の弟、淳(CARPE DIEM)がペドロ・アキラ・ネモト(INFIGHT JAPAN)を下して優勝。
22人が参戦したフェザー級は、平田孝士朗と鈴木真が決勝をクローズアウトし、平田が金メダルを獲得。同階級は準決勝でも鈴木と同門のダニー・プラがクローズアウトしており、茶帯フェザー級同様CARPE DIEM勢が表彰台をほぼ独占した。
紫帯で会場が最も沸かせたのはライト級決勝だろう。風間敏臣(パラエストラ)とチョ・デヨン(トライフォース)の対戦は、2-0でデヨンの勝利に終わるかと思われた終了間際、風間が巴スイープからマウントをもぎ取り、4-2で勝利という大逆転劇を演じている。
ミドル級は韓国のキム・ダヒム(トライフォース)、ミディアムヘビー級はザビエル・シウバ(Brasa/99)、ヘビー級はティネイ・マカイアウ(アリアンシ)、ウルトラヘビー級はブライアン・トンプソン(ZR Team)が優勝。スーパーヘビー級優勝のルーカス・バレンティン(GF Team)は無差別級も制し、ダブルゴールドを達成した。