【AJJC2019】ルースター級はクローズアウト崩した渡辺翔平の負傷で、芝本幸司が7度目のアジア王者に
【写真】芝本の勇姿が1試合しか見られなかったのは残念でもある(C)SATOHI NARITA
13日(金)から15日(日)まで東京都足立区の東京武道館で開催されたIBJJF主催アジア柔術選手権2019。先日の速報に続き、アダルト黒帯各階級の模様をレポートしていきたい。
第1回は日本人選手4人、韓国人選手1人の5人がエントリーし、内3人はトライフォース勢となったルースター級から、決勝に進んだ渡辺翔平(今成柔術)、そして芝本幸司(トライフォース)の戦いぶりを紹介する。
Text by Satoshi Narita
<ルースター級準決勝/10分1R>
渡辺翔平(日本)
Def.6-2
澤田伸大(日本)
昨年のアジア選手権、今年6月のIBJJF東京インターナショナルと澤田に連勝中で、“ストップ・ザ・トライフォース”の最右翼と言える渡辺は、スイープの2ポイントを先取した後、終盤にラッソーからスイープを決めて澤田を引き離す。追い込まれた澤田も上を取り返しトーホールドを狙うが、体勢が崩れたところで渡辺が再びスイープに成功し、6-2で試合終了。渡辺が決勝に駒を進めたが、勝ち名乗りを受ける前から足を引きづっており、ドクターの下へ。決勝戦を戦うのは厳しそうであった。
<ルースター級準決勝/10分1R>
芝本幸司(日本)
Def. 2分28秒 by 弓矢絞め
吉岡優幸(日本)
シードだった芝本は、イ・ギョンソプ(トライフォース)の外掛けで初戦を反則勝ちした吉岡と準決勝で対戦。開始早々、ダブルガードで上を取った吉岡がアドバンテージを得たものの、スイープから一気にニアバックに移行した芝本がボーアンドアローをセットアップし、吉岡からタップを奪った。
<ルースター級決勝/10分1R>
芝本幸司(日本)
W.O
渡辺翔平(日本)
準決勝で足を負傷した渡辺が棄権し、芝本が不戦勝。芝本はこれで橋本知之に敗れた2016年を除き、2012年から数えて7度目のアジア制覇となった。そのアジア王者、18日(水)に自らのSNSで右半月板断裂で手術を行ったことを明らかにしている。
■AJJC2019 ルースター級 リザルト
優勝 芝本幸司(日本)
準優勝 渡辺翔平(日本)
3位 吉岡優幸(日本)、澤田伸大(日本)