【EJJC2020】速報 橋本知之がワールドクラスの欧州ルースターでクレベル・ソウザ、タリソンを連破し優勝
【写真】橋本知之が強豪が揃った欧州オープン選手権のルースター級で優勝。日本人選手のヨーロピアン黒帯優勝は2017年ルースター級の芝本幸司以来 (C)IBJJF
21日(火・現地時間)に開幕、26日(日・同)に幕を閉じたヨーロピアンオープン柔術選手権。黒帯ルースター級で橋本知之が金メダルを獲得した。
世界を10度制した古豪ブルーノ・マルファシーニを始め、紫&茶で世界一に輝きノーギでは既に黒帯で世界を制したタリソン・ソアレス。昨年の世界3位クレベル・ソウザと、ブラジリアン柔術の現在・過去・未来が集結したワールドクラスの欧州ルースター級を橋本が制した。
橋本は同じく日本から出場した澤田伸大を初戦でアドバン3-0で下し、準決勝は去年のムンジアルで苦杯をなめたクレベル・ソウザにリベンシを果たし決勝へ。反対のブラケットからは準々決勝でマルファシーニ越えを果たしたタリソンが、準決勝で芝本幸司を8-6で破り、橋本と相対することに。
橋本は下を取り、スイープの幾度となく仕掛け場外際から中央でスタートになると、残り6分でパスのプレッシャーを逆側の三角クラッチで固める。肩を押し込み、腰を上げてプレッシャーを与えるタリソンに対し、橋本は残り3分30秒で足を組み変えて、三角絞めに捕える。タリソンはここからマットの外に出ようとし続け、反則負けに。
結果は反則勝ちだが、これはタップを避けてDQを選んだともいえる見事な橋本の優勝だ。昨年の欧州は準優勝ながら、ムンジアルでは表彰台を逃した橋本にとって最高の形の2020年のスタートをとなった。橋本は優勝後にFlo Grapplingのインタビューで以下のように語っている(※要約)
橋本知之
「セミのクレベル・ソウザ戦で力を使い果たし、ほとんど死んでいました。決勝まで4時間あったので回復しましたが、タリソンは僕が2度負けているブルーノに勝っていて本当に強い選手でした。ただ、彼がダブルアンダーからオーバーに切り替えてくることは予想していたので、そこで三角絞めに入ることができました。タリソン、ブルーノ、クレベルのいるトーナメントで優勝できるとは想像していなかったですが、カイオとマイキーが凄くサポートしてくれました。カルペディエム!!」
橋本が感謝の言葉を述べたマイキー・ムスメシはライトフェザー級で優勝。この他フェザー級はアイザック・ドーダーライン、ライト級はジョナタス・グレイシー、ミドル級ではトミー・ランガカー、ヘビー級ではキーナン・コーネリアスらがヨーロピアンを制覇している。
なおヨーロピアンオープンの詳細は後日、掲載します。