＜フライ級(※61.2キロ)／5分3R＞
チャン・ロタナ（カンボジア）
Def.3-0
グスタボ・バラルト（キューバ）

右ローを蹴ったバラルトが近距離で思い切り左オーバーハンドを振るう。ロー、ミドルで距離を取ろうとするロタナは組んでくるところにヒザを合わせる。それでもバラルトはフックを振り回して重心を高くすると、ダブルレッグでリフトアップ、一気にテイクダウを奪う。ガードの中からパンチを入れ、ハーフガードのバラルトがパンチを入れてバックへ。胸を合わせたロタナをダブルレッグからシングルレッグで大きく持ち上げ、ギロチンにも背中から落としテイクダウンする。

サイドで抑えたバラルトはバックに回り切れず、ロタナがシングルへ。離れたロタナがヒザ蹴り、ミドルを蹴るとバラルトは左フックを振るって組む。ここも離れたロタナが右ハイを狙い、続いて左ハイ。ここにバラルトが左フックを合わせる。蹴りで突き放すロタナだが、フックに真っすぐ下がってしまいパンチを被弾する。前蹴りを顔面に届かせたロタナは左ミドルに、左フックを合わされてもほぼダメージはなかった。

2R、右のローをキャッチしてテイクダウンを奪ったバラルトは、スクランブルでロタナの顔面にヒザを2発入れる。それでも立ち上がったロタナは、パンチを放って離れたバラルトに後回し蹴りを狙う。ミドル、前蹴りを入れるロタナのヒザ蹴りにも前進したバラルトがフックを打ってテイクダウンを狙う。ヒザ蹴りをダブルレッグで切って落としたバラルトがサイドで抑える。下のロタナがヒザを肩口に当てると、スクランブルで背中を譲らす立ち上がる。

離れたバラルトは前蹴り、ヒザを受けながら前に出てワンツーのフック、蹴り足をキャッチしてパンチ、スピニングバックフィストを2発。ロタナは右ハイを入れる。疲れの見えるバラルトはラウンドの最後に蹴り足を掴んでテイクダウンを決めた。

最終回、ロタナは右ミドルハイ。ミドルからワンツーを受けても前に出るバラルトだが、パンチは空振りが多くシングルレッグも切られる。右ハイからパンチをまとめるロタナは、シングルを取られてもパンチを打って離れる。飛び込んでヒザを突き上げたロタナは、ハイをブロックされてもダブルレッグを切る。

バラルトは殴られて間合いを詰め、魂のシングルレッグを決める。バックを譲って立ち上がったロタナは、胸を合わせて次のシングルを切る。ここでアッパーで前に出たロタナはバラルトの前進にヒザ、蹴りを入れる。足元がふらつくバラルトは、蹴りをキャッチしてスピニングバックフィストも空振りに終わる。ワンツー、ガードの上からのハイキックを放ち続けるロタナは最後にダブルレッグで倒され、タイムアップに。

テイクダウンされても立ち上がれば挽回できるONEルール、ガードの上からの蹴りが多かったロタナの打撃はどのように評価されるか。結果はロタナが判定勝ちを手にした。

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