【ONE100】北方大地戦へ、猿田洋祐「マルチで戦える良い選手です。 ただ、勝って当たり前です」
【写真】言葉の端々から、自信が伝わってくる猿田だった (C)MMAPLANET
10月13日(日)に墨田区の両国国技館で開催されるONE100で組まれた修斗✖パンクラス、王者対決のカードが発表された。
エルナニ・ペルペトゥオ✖手塚裕之、松本光史✖久米鷹介、佐藤将光✖ハファエル・シウバ、猿田洋祐✖北方大地という4試合が明らかとなり、MMAPLANETでは6人の日本人チャンピオンにインタビューを行った。
修斗✖パンクラス王者対抗戦出場選手インタビュー、4人目は猿田洋祐に話を訊いた。
──ズバリ、本音を伺います。『なぜ、今さら?』という気持ちはなかったですか。
「う~ん……この話は4月のパシオ戦が終わった日から聞いていたので、まぁあるんだなと。心の準備はできていました。そうですね……パシオとの再戦じゃないんだって」
──そこです。修斗✖パンクラス王者対決、色々と意義があると思います。そのなかで猿田選手はONEでも既にタイトルを取り、タイトル戦線に名前を連ねているという状況が他の選手たちと状況が違う。
「まぁ、ハッキリ言えばやりたくはなかったです(笑)」
──そこを想うファンも存在していると思います。
「やる意味ですよね。タイトルマッチに通じているのではあれば、もちろんやります。この先にどういう展開があるのか、ストーリーがあるのかっていうのは気になりました。色々と考えましたけど、修斗の時もそうでした。これまでタイトル戦につながる試合ばかりをしてきたわけじゃないです。
ストロー級に転向したときもクラスBの選手と試合をしたり、自分が戦いたい選手でない場合もたくさんありました。そこをクリアしてきて、僕は強くなったと思っています。そこを経て、チャンピオンになるという目標を達成できました。なので、今回の試合も良い流れになるという風に気持ちを持ってきました」
──対戦相手が3週間弱前に決まりました。次の対戦相手が決まるであろう試合をどのように見ていましたか。
「自分は北方選手が来るんじゃないかという予想をして、試合を見ていました。前の試合とかも見ていて、勢いがあるのが北方選手だし、単純に強いです」
──4月にONE世界ストロー級王座を失って以来、半年間のインターバルが空き、昨年の12月から4月までの慌ただしい過ごし方と対照的でした。
「ハイ。自分のなかでは少し休もうと思っていました。体が限界でしたね。気持ちもそうですが、体が動かなかったです。ONEのチャンピオンになって仕事が増えましたし、考えることも多くなりました。いやぁ、チャンピオンって大変でしたね(笑)」
──プロとして選んだ選択の一つ、忍者コスチュームも賛否両論でした。
「青木選手にも中継で指摘されましたしね(苦笑)。でも、続けますよ。続けて浸透させます」
──負けた試合で辞められないですよね。
「ハイ、真剣にやっているので。入場も含めて試合だと思っています」
──今回はONEでの過去3戦よりも、体調的にも戦略的にもより調整ができた猿田洋祐の試合が見られると期待しています。
「最初の試合が2週間、次の世界戦が1カ月という準備期間で感覚が麻痺していましたね。次の防衛戦では2カ月あったので、もっと良い調整ができると思っていたのに、連戦でのダメージや5R戦ったことを理解できていなかったです。
『2週間で出来たんだから、もっと出来る』という感覚になってしまって。無理しすぎた面はあります。今回は4月の試合後、格闘技を始めてから初めて1カ月間、何もやらずに過ごしました。仕事はしましたが、練習はしなかったです」
──リフレッシュできましたか。
「ケガがあったので、そこの完治も含めて良い時間になりました」
──では改めて北方大地選手、どのような選手だと捉えていますか。
「先ほども言いましたが今、一番勢いがあります。北方選手自身も、自分が負けるわけがないという感じで戦っていると思います。戦い方としては近い距離での回転系、フックとかの選手です。テイクダウンも織り交ぜて、バランスが良いです。マルチで戦える良い選手です。
ただ、対策すれば苦戦せずに普通に勝てる相手だと思います。勝って当たり前です。普通に当たり前のようにフィニッシュする。普通に凄い試合をするつもりです」
──繰り返しになりますが、ONEの世界王者になったのだから違うという気持ちは?
「それはあります。必ずベルトを獲り返します。そこを目指しているので、次にいくためのただの一戦です。と同時に、僕はアマからプロも修斗でやってきて、他はONEとGrandslamしか知りません。パンクラスのことは分からないですけど、自分が勝つことで修斗のためになるのであれば、喜んで仕事として試合をします」
■ONE100 現時点での対戦カード
<ONE世界アトム級(※52.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アンジェラ・リー(米国)
[挑戦者] シィォン・ヂィンナン(中国)
<ONE世界バンタム級(※65.8キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル)
[挑戦者]ケビン・ベリンゴン(フィリピン)
<ONE世界ライトヘビー級(※100.01キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]オンラ・ンサン(米国)
[挑戦者]ブランドン・ベラ(米国)
<ONEライト級(※77.1キロ)ワールドGP決勝/5分3R>
エディ・アルバレス(米国)
ザイード・フセイン・アサラネリエフ(トルコ)
<ONEフライ級(※61.2キロ)ワールドGP決勝/5分3R>
デメトリウス・ジョンソン(米国)
ダニー・キンガド(フィリピン)
<修斗✖パンクラス王者対抗戦ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
エルナニ・ペルペトゥオ(ブラジル)
手塚裕之(日本)
<修斗✖パンクラス王者対抗戦ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
松本光史(日本)
久米鷹介(日本)
<修斗✖パンクラス王者対抗戦バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
佐藤将光(日本)
ハファエル・シウバ(ブラジル)
<修斗✖パンクラス王者対抗戦ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
猿田洋祐(日本)
北方大地(日本)