【ONE97】工夫と努力で和田竜光がDJに肉薄! 1Rにバックを奪い強さを見せた惜敗
【写真】初回をリード、2R、3Rで逆転許すも、最後までしっかりと戦えていた和田(C)KEISUKE TAKAZAWA/MMAPLANET
<フライ級(※61.2キロ)ワールドGP準決勝/5分3R>
デメトリウス・ジョンソン(米国)
Def.3-0
和田竜光(日本)
DJの左ローを捌いた和田。DJはスイッチしながら距離を測る。和田は右ロー、DJも左インローを放つ。互いにローで距離を測りながら、DJは右スイング、そして組み付く。ロープ際で体勢を入れ替え、首相撲に持ち込んだ和田は、さらに両脇を差してDJをコーナーに詰める。さらに組み倒しつつ、バックに回った和田。4の字ロックでバックをキープしながら、DJの首に腕を回していく。和田はバックからヒジ。しかしDJは体勢を入れ替えてトップを奪い、1Rを終えた。
2R開始早々、ローを繰り出すDJ。対する和田もローから距離を詰めていく。DJの左フックをかいくぐり、中に入ろうとした和田だったが、ここは組み付けず。距離を取ると蹴りを放つ両者。和田は組み付いて首相撲、またもDJをコーナーに押し込んでいく。1Rと同じパターンで倒そうとした和田だったが、DJも踏ん張って倒れない。ここで体勢を入れ替えたDJ、しかしすぐさま和田も返していく。
両者が離れた瞬間、DJがダブルレッグでテイクダウンを奪う。トップからヒジを落とすDJ。和田の首を抱えてパスを狙っていく。足を利かせる和田に対し、一度離れたDJは再びグラウンドに戻り、そのままパスに成功し、サイドポジションに移行して2R終了のゴングを聞いた。
最終R、DJが左ハイ。さらにローで和田を近づけさせない。和田の右足をキャッチしたDJがテイクダウン、和田は下から三角で組むも、DJはヒジを放ちながら頭を抜いてパスを狙う。ハーフガードの和田。DJはパスに成功し、和田は亀の体勢へ。ここでDJはガブってから再びトップを奪う。
和田の頭部から出血が見られ、ドクターチェックへ。再開後、DJは大きなパウンドを放っていく。バックに回ったDJは、和田をリフトアップ。和田は動くもDJはバックをキープ。和田が立ち上がれば、右足へのシングルで倒していく。和田もバックを狙うが、後ろに回らせないDJ。打撃の交換から、残り1分のところで組みにいった和田は、最後に意地のバック奪取も腰をずらしたDJは挽回されたように見えない形で試合を締めた。