【UFC240】スタミナの消耗が激しかったヴィヴィだが、デイヴィスに競り勝ちオクタゴンで2連勝
<女子フライ級/5分3R>
ヴィヴィアニ・アロージョ(ブラジル)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
アレクシス・デイヴィス(カナダ)
飛び込んで左フックを当てるヴィヴィ。さらにステップを踏みながら左ジャブを当て、ローを蹴っていく。組み合いから離れ際に右を入れたデイヴィスが、左ジャブでヴィヴィを止めに掛かる。ヴィヴィのパンチを受けても離れないデイヴィスが右ミドルを入れる。それでもヴィヴィはワンツーを当て、蹴りを捌いてトップを取るとローを蹴っていく。左目じりに流血が見られるデイヴィスは、ブレイクから立たされ左を被弾する。
打って離れるヴィヴィを捕まえることができないデイヴィスだが、ヴィヴィも既に口が空いてしまっている。頭を振るヴィヴィに右を当てたデイヴィスは、踏み込みに右を当てる。スーパーマンパンチのヴィヴィだが、動きは落ちている。それでも右フックを被せ、左ジャブをヒットさせたヴィヴィにデイヴィスがローを当て、組んでヒザを狙う。ついにステップもなくなったヴィヴィ。デイヴィスがミドルを入れ、前に出る。ヴィヴィの飛びヒザの直後に時間となり、この回は失ったと思われるデイヴィスだが3Rを考えると優位に立ったとも考えられる初回だった。
2R、動いて左ジャブを繰り出すヴィヴィが、右フックを入れる。テイクダウンは切られたデイヴィスだが、すぐに動きが落ちたヴィヴィに右を当て、左ジャブにつなげる。と、ヴィヴィはダブルレッグでテイクダウンを奪う。ヒールフックに体を捩じって逃げようとしたヴィヴィは、バックを許しボディロックでリバーサルを許す。下になりクローズドガードのヴィヴィにパンチを入れるデイヴィスが、ボディと顔面への攻撃でさらに削っていく。
右エルボーを連打したデイヴィスが、続いて左のヒジを落としスイープも潰す。デイヴィスがラウンドを明白に取った。
ハグから始まった最終回。最初は足を使えるヴィヴィが右を当て、左ジャブを伸ばす。ジャブから右を続けるヴィヴィは、声を出してパンチを振るうも1分でステップが止まる。そこにダブルレッグを仕掛けたデイヴィスだが、ここは耐えたヴィヴィが離れる。デイヴィスは左ミドルを入れ、直後にスピニングバックフィスト。足が止まったヴィヴィの大振りのパンチをかわすデイヴィスが左を伸ばす。
同じタイミングで左ジャブを放つヴィヴィは、必死にステップを踏み右を入れるが威力はない。とデイヴィスはテイクダウン狙いから引き込む。ヴィヴィはトップキープでなく、離れてスタンド戦を選択──それだけ疲れているというコトか。デイヴィスは右ミドル、ヴィヴィはローに右を合わせる。残り1分で組みついたデイヴィスは、ケージにヴィヴィを押し込んで細かいヒザを繰り出す。そのままタイムアップとなり、両者が勝利をアピール。
初回はヴィヴィ、2Rはデイヴィス。3Rは両者が疲れを誤魔化しながらの攻撃に終始し、結果はジャッジ3者とも29-28でヴィヴィを支持し、オクタゴン2連勝を果たした。「サンキュー・カナダ、サンキュー・アレクシス・デイヴィス。彼女は凄くタフだった。全てのハードワークが結果につながった」と英語で勝者は話した。