【RIZIN Y.E.S.P.Festival】YA-MANの負傷欠場で斎藤裕戦は中止。「来年いい形で試合に向かいたい」(斎藤)
【写真】会見で斎藤は「今でも上手く言葉にできない」としたうえで試合中止についての心境を語った(C)TAKUMI NAKAMURA
26日(金)RIZIN事務局にて、31日(水)に埼玉県さいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで開催される「RIZIN 師走の超強者祭り(Year End Super Powerhouse Festival)」の対戦カード変更が発表された。
Text by Takumi Nakamura
今大会で斎藤裕と対戦予定だったYA-MANが負傷欠場となり、斎藤とYA-MANの一戦は中止となった。YA-MANは大会9日前、最後のボクシングスパーリングで左目を負傷。左眼窩底骨折で全治4~6カ月と診断されたため、試合出場が不可能となった。その後、RIZINサイドでは代替選手を用意するアイディアもあったが、最終的には試合中止という結論に至った。
会見にはRIZIN榊󠄀原信行CEOと斎藤が出席し、YA-MANの病室からの動画メッセージもモニターに流された。それぞれのコメント、そしてMMAPLANETとの質疑応答を記したい。
榊󠄀原信行CEO
「こういうことが起きた時、当然プロモーターとして違う相手で斎藤選手に無理をお願いして試合をしていただくことを最優先にするものなんですけど、今回斎藤選手と話をしていく中で、RIZINとして、10年目の舞台を取り繕うためだけに、斎藤裕という一人の格闘家、男の生き様や思い、ここまで積み上げてきたものに水を差したくない、割を食わせたくないと思いました。今回相手がYA-MANだったからこそ(斎藤が)自分の色んなものを整理して調整して、もう一度心と体を作って大晦日に命がけでやるかやられるかの準備をしてきたと。その決意を聞かされる中で、単純に『この相手でやってよ』という形で取り繕う方法もファンが求める最善の策かもしれませんが、今回は申し訳ない。
RIZINは選手の人間ドラマを見せる舞台だと思うし、斎藤選手もそれでは全てをかけてリングに上がることが出来ない、失礼なことになる、自分としても後悔を残すことになるということで、(斎藤から)自分が無理して自分を納得させてリングに上がったとしても感動させるような試合にはならない、魂と魂のぶつかり合いのような試合が出来るイメージが湧かないんだなということを感じました。ですので今回はスパっと中止とさせていただきます。(改めて)斎藤選手の気持ちも整理していただいて、然るべきタイミングで2026年、また斎藤裕の試合を見ていただけるような機会を作らせていただきたいと思います」
YA-MAN
「今回練習中に左眼窩低骨折をしてしまい、試合欠場する事になってしまいました。対戦相手の斎藤選手、本当に申し訳ありません。怪我をした状況としては、試合前最後のボクシングスパーリングでヘッドギアを装着し、16オンスにて行いましたが、眼球にパンチを貰い眼窩低骨折をしてしまいました。骨折部位から目の組織が飛び出してしまい、早急に手術をしないと飛び出した部位が壊死してしまうとのことで、すぐに手術する事になってしまいました。この試合を楽しみにして下さっていた皆様、本当に申し訳ありませんでした」
斎藤裕
「この試合に向けて本当にたくさんの人に応援してもらって、期待をしてくれる人たちがいっぱいいて、自分の中でもすごく色んな思いを持って試合を決めて、すごくいい状態でした。相手のYA-MAN選手の怪我によって試合が実現しなくなってしまったことを、自分自身一番残念に思うというか、今でも言葉にできないというか、なんと言ったらいいんだろうという気持ちがすごく強いです。ファンの皆さんには本当に申し訳ない気持ちなんですけども、自分自身ものすごく残念です。RIZINの10周年というすごく大事な大会で試合ができないことのもどかしさもすごいあります。
今でも何が正しいのか、どうしたらいいのかをずっと考えていて、自分の中ですごく重いものを抱えてやっていってはいたので、ちょっと上手く言葉にできないんですけども……みなさんには本当に申し訳ない気持ちです。自分としてはこのまま終わるわけにはいかないという気持ちはもちろんあるので、いつとは明言できないですが、来年いい形で試合に向かえるように、また諸々調整して、色々作り直してやっていきたい気持ちはあります。なので、また試合する姿を楽しみにしていただけたらという感じです」
――現時点でYA-MAN選手と改めて戦いたいという想いはありますか。
「YA-MAN選手とはこのタイミングでいい時に出会ったなと思ったんですけど、彼の回復を待つような形になると、色々と遅れるところもあると思うので、僕の中では一旦白紙というか、今回の大晦日の試合結果でフェザー級の選手たちでいい試合をする選手も出てくると思いますし、現状では多分すぐ(YA-MANと試合すること)はないかなという気持ちです」
――RIZINの10周年の大晦日、本来は試合を通して伝えたいことがあったと思うのですが、何をファンの皆さんに伝えたかったですか。
「僕が試合をする姿を見てもらえれば、色々感じてくれることはあるかなと思うんですけども、自分の中では結構20代で選手は辞めるんじゃないかと思っていた中で、もしかしたら20代より30代の方が頑張ってるんじゃないかなと。自分は38歳なんですけど、今振り返るとそう思っていて、頑張り続けてやり続けて、ここまで本当にたくさんの人に応援してもらえるようになって、人生がいい方向に進んできているなと思っています。今が1番頑張ってるというか、そういうものをトータルで見せられるかなと思っていたので、それだけに試合ができないことがすごく無念というか、残念だなと思っています」
■視聴方法(予定)
12月31日(水)
午前11時~ ABEMA、U-NEXT、RIZIN LIVE、RIZIN100CLUB、スカパー!
■RIZIN Y.E.S.P.Festival対戦カード
<RIZINフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者] ラジャブアリ・シェイドゥラエフ(キルギス)
[挑戦者] 朝倉未来(日本)
<RIZINライト級選手権試合/5分3R>
[王者] ホベルト・サトシ・ソウザ(ブラジル)
[挑戦者] イルホム・ノジモフ(ウズベキスタン)
<RIZINバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者] 井上直樹(日本)
[挑戦者] ダニー・サバテロ(米国)
<RIZIN女子スーパーアトム級選手権試合/5分3R>
[王者] 伊澤星花(日本)
[挑戦者] RENA(日本)
<RIZINフライ級王座決定戦/5分3R>
扇久保博正(日本)
元谷友貴(日本)
<フェザー級/5分3R>
クレベル・コイケ(ブラジル)
ヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)
<フェザー級/5分3R>
カルシャガ・ダウトベック(カザフスタン)
久保優太(日本)
<バンタム級/5分3R>
福田龍彌(日本)
安藤達也(日本)
<フェザー級/5分3R>
新居すぐる(日本)
秋元強真(日本)
<バンタム級/5分3R>
後藤丈冶(日本)
ホセ・トーレス(米国)
<ライト級/5分3R>
雑賀“ヤン坊”達也(日本)
“ブラックパンサー”ベイノア(米国)
<バンタム級/5分3R>
芦澤竜誠(日本)
ジョリー(日本)
<RIZIN甲子園決勝フライ級/5分2R>
須田雄律(日本)
ヤマザト・エンゾ・マサミ(ブラジル)
















