【写真】打撃で圧倒し、要所でテイクダウン。ヴィヴィがロクサンを破った(C)Zuffa/UFC

＜女子フライ級／5分3R＞
ヴィヴィアニ・アロージョ（ブラジル）
Def.3-0:30-26.30-27.30-27
ロクサン・モダフェリ（米国）

ワンツーでボディを打ったヴィヴィ、ロクサンは右ストレートを返す。直後にヴィヴィはワンツー、右ストレート、左リードフックを繰り出す。右を当て、左につなげるヴィヴィのパンチに、ロクサンは早くも右目の周囲が赤くなっている。ジャブから左アッパー、右フックを入れたヴィヴィが、ロクサンのステップインに反応して距離を取り直す。

ヴィヴィは力強いジャブを頭を振りながら打ち、すぐにポジションを変える。右を当てて前に出たロクサンは、右フックを被弾して腰が落ちる。すぐに起き上ったロクサンは、スイッチしたヴィヴィの右ジャブを受ける。さらに右フックを決めたヴィヴィの攻勢が続き、ロクサンは残り40秒で組んでボディロックへ。ウィザーのヴィヴィはワキを潜ってバックに回り、逆にテイクダウンを奪うとワンフックからRNCを狙う。アゴの上からの絞めに口を開けたロクサンはタイムアップまで何とか耐え抜いた。

2R、打撃も組みも圧倒したヴィヴィはワンツー、続いて左ロングアッパーを伸ばす。ロクサンもジャブを突くが、間合がヴィヴィでオーバーハンドをかわして左ジャブを当てる。スピニングバックフィストも見たヴィヴィは右フックを当て、抜群のタイミングに見えたシングルレッグを簡単にスプロールし、逆にバックに回る。離れたヴィヴィは引き続き左ジャブを入れ、右ロー。ロクサンはここで右を当て、左ジャブを見フックに合わせる場面も。それでもヴィヴィは力強い右フックを返す。ロクサンはペースを落とさずパンチを続けると、右をヒットさせる。動きが落ちたようにも見えるヴィヴィは、手数が減っているのは確かだ。

見る場面が増えたヴィヴィは、残り30秒でロクサンの踏み込みにダブルレッグを合わせる。サイドで抑えて肩パンチ、ヴィヴィの上手さを見せたラウンドとなった。

最終回、ロクサンの右に左フックを入れたヴィヴィは、左フックをかわしてジャブを当てる。手数が戻ったヴィヴィに対し、ロクサンも攻める姿勢は全く揺ぎ無い。右と見せかけて、レベルチェンジのロクサンが組んで尻もちをつかせバックに回る。ヴィヴィはすぐに立ち上がり、ケージ際に移動すると胸を合わせて逆にボディロックからシングルレッグでテイクダウンに成功する。

ロクダンのスイープ狙いに足を抜いてサイドを取ったヴィヴィは、バックに回って立ち上がり離れる。組みにしっかりと対応し、攻められてもイーブンでしのぐヴィヴィだが、やはり動きは落ちている。ロクサンはパンチを纏めて前進、殴られても手が止まることは決していない。守勢に回ったヴィヴィは、組んでケージにロクサンを押し込む。

残り1分、離れたヴィヴィは打ち気のロクサンにダブルレッグを合わせてクリーンテイクダウン。クローズドのロクサンはエルボーも、腰を引いて抑えるヴィヴィに腕十字は極まらない。と、一気に足を越えてパスを決めたヴィヴィがボディにエルボーを落とし、タイムアップとともに勝利の雄叫びをあげた。

フルマークの判定勝ちを収めたヴィヴィは「ここでタフなロキシーと戦えて光栄よ。この勝利は凄く嬉しい。ボクシングをずっと練習してきて、グラップリングにも対応できた。練習してきた通り。誰とでも、戦う。間を空けず戦いたいからコールして」と勝者は語った。

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