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【ONE97】エディ・アルバレス戦へ、エドゥアルド・フォラヤン─02─「リングなのでより良い試合になる」

Floayang【写真】フィリピンのナショナル・ヒーローになりつつあるエドゥアルド・フォラヤン(C)MMAPLANET

8月2日(金・現地時間)、フィリピンはマニラのMOAアリーナで開催されるONE97「Dawn of Heroes」でエディ・アルバレスと対戦するエドゥアルド・フォラヤン・インタビュー後編。

母国フィリピンで元UFC &Bellator世界ライト級王者と戦うフォラヤンは、試合を翌週に控えても冷静そのもの。そんな彼にリングでの戦いがアルバレス戦にどのような影響を及ぼすのかを尋ねた。

<エドゥアルド・フォラヤン・インタビューPart.01はコチラから>


──まさにナシューヒンがKO勝ちしても、アルバレスは本調子でないと言われているので、厳しい試合になってもUFC時代のようなアルバレスでリングに上がって欲しいということですね。

「その通りだよ。元UFC世界ライト級王者ということで、人々のエディへの期待度は本当に高い。そして、その人々の多くがティモフィの実力を軽視していたんだ」

──この試合はワールドGP準決勝になりました。

「GPの計画がスタートした時、僕はチャンピオンだったから参加メンバーから漏れた。それが急にトーナメント準決勝を戦うことになった。ワールドGPという新たな場所で、僕の力を試す機会を得ることができたと思っている」

──ワールドGPの一環として行われることなり、アルバレス戦へ燃える要素が増えましたか。

「そうだね、GPの一戦ということはここで勝てば、そのGPで勝ち残っている質の高いアスリート(※ザイード・フセイン・アルサナラエフ)と戦うことができるからね」

──ここまでフィリピンのMMA界をリードしてきたエドゥアルドからして、同じ世代の青木選手……自分からベルトを獲った選手がクリスチャン・リーに敗れたことをどのように捉えていますか。

「まさかシンヤが負けるとは思っていなかった。僕は彼の力を知っているつもりだから。その彼が若く、階級が下の選手に敗れたことはショックだった。そう、ショックだったよ。そして、混乱してしまった。なぜ、こんなことになったと疑問を持ったよ」

──アルバレス戦が控え、しかもワールドGPに中途参加したなかでクリスチャン・リーの持つONE世界ライト級王座とは、エドゥアルドにとってどのような位置づけなのでしょうか。

「う~ん、若くて強いチャンピオンと戦うというのは、これまでより少しハードだね。違った意味でのチャレンジングな機会だ。ただ、今はそこはあまり考えられないね」

──では来週の金曜日、どのような試合を期待していますか。

「ここまで練習してきた成果を、このビッグファイトで出し尽くし最高の自分の見せたい」

──最も警戒すべき攻撃は?

「パンチだよ。レスリングにも長けているけど、パンチ力は格別だろう。ただ、そこは想像でしかないからリングでまず確かめないといけない部分だね」

──アルバレスにとってもチーム・ラカイのようなスタイルのファイターと戦ったことはないと思います。

「しっかりと準備してきたから、自信はあるよ。そして、やってきたことが活きると信じている」

──この試合はケージでなく、リングで行われています。

「この試合がリングで行われることで、より良い試合になるだろう。僕らはストライカーだし、より戦いやすい環境だ」

──サークルと違い、90度角のコーナーがあることで相手を詰めやすくなる一方で、詰められることもあるかと思います。

「そのためにも攻撃、防御の両面においてアジャストが必要になってくる。コーナーに詰める、詰まったという局面はリングで戦ってことがある僕は経験済みだ。だから、僕に関してはアジャストすることは苦ではない。しっかりと戦うことができるだろう」

──コーナーがある戦いは、よりエドゥアルドの回転系の打撃が効果的になるかと。

「……。そうだね。そして、エディにはより有効だと考えているよ」

──エドゥアルドは常に冷静ですが、マニラでアルバレスと戦うことでこれまでになく興奮したりすることはないのでしょうか。

「エキサイトしているよ(笑)。とても遣り甲斐のある試合だし。エディとの戦いだけでなく、今回の大会はフィリピンのMMA史上最高のカードが揃ったイベントの一つだ。ONEチャンピオンシップで戦う最高のメンバーが出場する。その大会のラインナップに名前を並べることは光栄な限りだよ。フィリピンのファンも、これまで以上に盛り上がっている」

──母国のファンの熱がプレッシャーになることは?

「もうそういう年ではなくなったよ(微笑)。ただリングに上がって、最高の動きを見せるだけ。日本の皆も素晴らしいONEチャンピオンシップの戦いを楽しんでくれることを願っている」

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