【PFL2019#05】ボディを効かされた昨年王者シュルチ、柔道でロンソンを停めてフルマークの判定勝ち
<ライト級/5分3R>
ナタン・シュルチ(ブラジル)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ジェシー・ロンソン(カナダ)
対戦相手の計量失敗で、急遽マッチアップされた一戦。左ローを入れたシュルチ、ロンソンも左ローを返す。右ハイからカーフキックを繰り出すシュルチに対し、ロンソンは右アッパー、右ボディフックを入れる。さらに左ストレートとサウスポーの構えから鋭い打撃を繰り出すロンソンは、左ミドルをキャッチして左ストレートを打ちこむ。カーフキックでバランスを崩したロンソンだが、左ボディを効かせて前年王者の動きを止める。組んでヒザを入れ、テイクダウン狙いを切ったロンソンを払い腰で投げたシュルチがバックを伺う。ワンフックのシュルチ、ロンソンは背中をケージにつけて懸命に防御する。正面を向いたシュルツは、再び払い腰で投げてバックを取り直す。ロンソンは胸を合わせて小外掛けでテイクダウン、初回はロンソンのラウンドとなったか。
2R開始直後にショートのコンビネーションを見せたロンソン。シュルチは組んでボディロックからテイクダウンを奪う。立ち上がったロンソンは胸を合わせて離れると、ボディを連打する。ここも足払いで投げたシュルチがバックへ。正対されても小外刈りでロンソンを倒す。左腕を差して立ち上がったロンソンに対し、ダーティーボクシングでアッパーを連打したシュルチ。離れたロンソンはボディショット、ヒザ蹴り、エルボーを繰り出す。シュルチはここも払い腰で投げてラウンド終了を迎えた。
最終回、右ジャブを続け左ボディを打ち込むロンソン。シングルからバックに回ったシュルチがテイクダウンからワンフックでバックへ。ケージを使って耐えるロンソンがスクランブルも、シュルチはボディロックで崩す。ウィザードでバックだけは許さないロンソンだが、打撃と比較して組みが脆い。ロンソンはそれでも立ち上がると、近い位置でパンチを続ける。シュルチはこの試合で何度目かいう払い腰を決める。これだけ同じ技を食らうロンソンは柔道への対応はまるでできていない。シュルチはワンフックで後方から左のパンチを打ちこむ。と、ロンソンがダブルレッグからバックに回る。
ロンソンを腰に乗せたシュルチは、柔道でロンソンの動きを止め最後はダブルレッグへ。ケージにロンソンを押し込んだ状態でタイムアップを迎えた昨年のチャンピオンは、フルマークの判定勝ちを収め3Pを獲得、計9点とした。