【PFL2022#01】ポイント勝利に賭けた両者、オバメルシェがシュルチにスプリット判定勝ち
<ライト級/5分3R>
オリヴィエ・オバメルシェ(カナダ)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
ナタン・シュルチ(ブラジル)
2018年と2019年の世界王者シュルチとオバメルシェの柔道ベースのパワー・グラップラー対決。サウスポーのオバメルシェに対し、シュルチは左ジャブから右ミドル。オバメルシェが左ローを返し、右ジャブを伸ばす。飛び込んで右を入れたオバメルシェは、左ミドルを2つ入れて腹を効かせる。
最初の組みから離れた両者、オバメルシェが左ミドルをブロックされ左ハイを狙う。シュルチもクリンチ・アッパーで反撃に移るが、オバメルシェにアイポークがあり試合が中断される。再開後、左ヒザをボディに入れたオバメルシェは、組まれて小外掛けを切って離れると左から右を当てる。右フックに右フックを返したシュルチだが、左ボディフックを打たれる。オバメルシェは左に回りながらボディフック、続いてワンツーを顔面に決める。シュルチは前に出るが、左ローを蹴られるなどオバメルシェのペースで初回は終わった。
2R、オバメルシェが左ハイを蹴って左に回る。さらに左ボディストレートと初回と同じように腹を攻める。シュルチは近い距離で打撃の交換を望むが、オバメルシェは踏み込んでパンチを振るっては即離れる。その踏み込みに下がってショートのコンビを放つシュルチは、左ハイをガードして前に出る。オバメルシェの二段跳びヒザは空を切るが、ワンツーを届かせる。
さらにワンツーを入れたオバメルシェは組まれそうになっても、即離れる。シュルチは右ミドル、オバメルシェは左ヒザを腹に返す。シングルに反応したオバメルシェのバックに回るとしたシュルチは、胸を合わせたオバメルシェにカウンターの右を見せる。さらにワンツーでステップインしたシュルチがクリンチに持ち込んで、ケージ際で細かいパンチを打ちつつ2Rが終わった。
最終回、ローから前に出るシュルチは、オバメルシェのボディロックを切る。ワンツー、ローにも左を当てたシュルチは右フックにダブルレッグを合わされバックを許すが、前転からスタンドに戻って離れる。オバメルシェも近い距離でワンツーを振るい、エルボーを狙う。しかし、これはシュルチの距離で右ミドルを蹴られる。左に回るよう動きを戻したオバメルシェは、ワンツーもシュルチに距離を詰められる。ショートアッパーを被弾しても、下がらないシュルチが右をヒット。ケージに詰まったオバメルシェにワンツーを入れる。
オバメルシェは左から右回りに転じ、右フックを被せていく。残り2分を切り、シングルレッグを切られたオバメルシェは足を使って逃げ切りファイトに。シュルチは組みついてクリンチ&ヒザをボディに突き刺す。最後の1分もケージ際でシュルチが押し込んだ状態が続き、タイムアップに。オバメルシェは最後はポイントを失うこと覚悟のファイト、シュルチはフィニッシュでなくポイント獲得を狙った5分となった。
初回はオバメルシェ、2Rは足を使って当てた展開をジャッジがどう判断するか。結果はスプリットに割れ、オバメルシェが判定勝ちを手にした。