【PFL2022#01】寝技のアタックにリアクション&パウンドを落としたマルチネスがレイから判定勝ち
<ライト級/5分3R>
アレックス・マルチネス(パラグアイ)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
スティービー・レイ(英国)
踏み込んで右掛け蹴りを見せたレイ、構わずマルチネスがワンツーを振るっていく。ロー、前蹴りに続き左ミドルを狙うマルチネスは、テコンドー流の打撃を見せる。さらにローから左回し蹴りも、レイが左ストレートを伸ばす。続いて左ボディストレートを決めたレイが、アイポークがあったとアピールし試合が中断する。再開後、レイが再び掛け蹴りを見せたが、もう1度左のサイドキック気味の蹴りを狙ったところで、マルチネスがバックに回り前方に崩す。
背中を譲ったまま立ち上がったレイが、胸を合わせるとマルチネスが離れる。直後にサイドキックから組みつきボディロックテイクダウンを決める。ラバーからハーフバタフライを取ったレイはパスからマウントを取られそうになりハーフに止める。マルチネスは立ち上がりローを蹴り、右のパウンド。レイの足関節狙いに呼応して足を抜きパウンド、バックに回ったマルチネスが初回をリードした。
2R、左サイドでボディを蹴るマルチネス、レイはワンツーで前に出る。左に回ってかわしたマルチネスは前蹴り、右ミドルからダブルレッグへ。下になったレイがラバーガードを立ち上がられるとスクランブルを狙いバックを許す。レイはキムラ・グリップ、腕を抜いたマルチネスが後方からハイキックを蹴っていく。これで打撃の間合いになると、レイが右カウンターを入れる。
左に回るマルチネスに左をヒットさせたレイが、ダウンを奪う。しかし、バックに回り切れずマルチネスが立ち上がってケージに押し込んでいく。かに挟みから内ヒールに取ったレイが、ヒザ十字に移行する。ヒザを抜いて正対したマルチネスはハーフで抑え、レイの潜りにギロチンを合わせる。腹ばいになり、シングルのレイ。スクランブルでスタンドに戻るとマルチネスはワンツー、レイが右オーバーハンドを放ってラウンド終了を迎えた。
最終回、レイが左を伸ばして前に出る。マルチネスは前蹴りから左、前蹴りから距離を詰める。逆にレイがダブルレッグでテイクダウンを決めると、マルチネスはクローズドガードからパス狙いに腰を押して外掛けの形に。逆にレイが外掛け&外ヒールをセットする。反転した足を抜きに行ったマルチネスはバックを許すが、後方に鉄槌を落とす。レイはカーフスライサーの状態で殴られるも後方回転、足の辛みを抜いてトップを取る。
マルチネスの三角狙いに対し、レイは担ぎパス。マルチネスはシングルレッグ、レイのギロチンから頭を抜いてリバーサルに成功する。レイはキムラを取り切れず、ニーシールドもマルチネスが右足を抜いていく。バタフライに戻したレイは、クローズドに移行する。マルチネスが腰を起こして鉄槌を入れるが、威力はない。と、残り75秒でレフェリーがブレイクを命じレイの眉間のカットにドクターチェックが入る。
当然、ストップされることなく──しかし、なぜかスタンドで再開を命じる。内回し蹴りのマルチネスに左を入れたレイが、右も振るう。そこに左を合わせたマルチネスが前蹴り、レイは声を出して前に出る。右ミドルのマルチネスが、ダブルレッグを決める。レイはギロチンが極まらず鉄槌を落とされてシングルへ。切ったマルチネスが立ち上がり、レイがアップキックを放ったところで時間を迎えた。
初回はマルチネス、2Rはダウンを奪ったレイ。最終回も寝技にしてもレイのアタック数が、対応しての反撃だったマルチネスを上回ったか。しかし、結果はジャッジ2人が30-27、28-29でマルチネスを支持。仕掛けを切ってパウンド──が評価されて3P獲得となった。