【PFL2022#07】マルチネスの蹴りに突き放されず。オバメルシェが左でダウンを奪いバックグラブで完勝
【写真】このバックグラブがあったのも、立ち技でダウンを奪っているから(C)PFL
<ライト級準決勝/5分3R>
オリヴィエ・オバメルシェ(カナダ)
Def.3-0:30-26.30-26.30-27
アレックス・マルチネス(パラグアイ)
サウスポーのオバメルシェに対し、マルチネスが左ローを蹴る。大きな振りのフックで前に出たオバメルシェだが、マルチネスが右ミドルを蹴りこみスピニングバックフィストへ。ここで組んだオバメルシェが、すぐに離れる。マルチネスのコンビに、下がって左を伸ばすオバメルシェが右オーバーハンドを当てる。ハイキックにも左を伸ばしたオバメルシェが、ステップインから右、左ストレートは胸に当たる。
オバメルシェは飛び込みざまの右ボディストレート、マルチネスは蹴りで突き放すことができない。飛び込ませてカウンター狙いのマルチネス、逆に左ミドルを入れたオバメルシェが左オーバーハンドを打ち込み、圧と精度でリードする。
さらにステップインにはバックステップでカウンターを入れるなど、オバメルシェが攻勢のなかマルチネスが組んでケージに押し込む。体を入れ替えて離れたオバメルシェは、終了間際にも右のカウンターフックを決めて初回をリードした。
2R、サイドキックから前蹴り、そして右ミドルを蹴ったマルチネス。オバメルシェは構わず左を当て、続く踏み込みに右から左を当ててダウンを奪う。ケージを蹴って腕十字を狙ったマルチネスは、これを防がれ後方回転して形で亀になり両足のフックを許す。
オバメルシェはパンチを打ちなら、頻繁に腕を入れ替えて絞めを狙う。アゴの前に置かれる腕を両手で押し上げて防いでいたマルチネスは極めこそ防ぐが、バックグラブから逃れることはできない。そのままラウンド終了までこの状態が続き、試合は最後の5分を迎えることになった。
最終回、右三日月のマルチネスだが、オバメルシェは左ハイに続き、2R同様にカウンターで左を当ててダウンを奪う。ここもスクランブルで即バックに回ってボディトライアングルにマルチネスを捕らえたオバメルシェは、足を組み替える。ハーフネルソンで圧を加え、ボディトライアングルを組み替えながら、オバメルシェは絞め狙いが続く。
絞めは懸命に防ぐマルチネスだが、強烈なトライアングル・ボディロックに胸を合わせることができない。両者の位置関係は変わることなくタイムアップとなり、オバメルシェが決勝進出を決めた。