【PFL2019#05】前年準優勝のサイラー、ケネディのテイクダウンに判定負けし脱落
<フェザー級/5分3R>
ジェレミー・ケネディ(カナダ)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
スティーブン・サイラー(米国)
昨年準優勝のサイラーは初戦で判定負け、ケネディはKO負けとプレーオフ進出に向けて生き残りを賭けた戦いに挑む。重心の低い構えから左フックを見せるサイラーが、ケネディのテイクダウン狙いを切る。右ストレートを入れたサイラー、ケネディは左ジャブを返す。右アッパーで後方に上体ののけ反ったケネディの動きが止まる。サイラーは慎重にストレート、アッパーを放つ。さらに左ジャブを当てたサイラーがローを2発蹴り込む。ケネディは左ジャブを放つも、すぐにケージを背負ってしまう。
ニータップも切られたケネディは左ジャブに右を合わされ、押された状況が続く。ケネディはダブルレッグでサイラーをケージに押し込み、一気にテイクダウンを決めて流れを変えにかかる。しかし、ハイガードのサイラーの前に効果的な攻撃はないまま初回が終わった。
2R、左リードフックを当てたケネディが、左ジャブ。右を返したサイラーはジャブ、右ストレートをかわす。ワンツーからスリーもクリーンヒットがなかったケネディが、右ローを蹴る。蹴り足をキャッチしたサイラーは右フックを入れ、右フックを被弾してもすぐに右を返す。手詰まり感のあるケネディは、パンチを出しても反応されペースを掴めない。残り1分で初回と同じようにテイクダウンを決めたケネディがバックを取ってパンチを入れる。ワンフック&パンチのままラウンドを終えたケネディ、ジャッジはどのように判断するか。
最終回、ケネディは勝負を掛けて早々にテイクダウンを決める。リバーサルで上を取ったサイラーがスクランブルで立ち上がる。ケネディはダブルレッグを決め上を取り直すと今度はハーフで抑える。サイラーは背中を預けて立ち上がるが、ケネディはボディロックでテイクダウンを決める。最初の2Rを取ったことで、守りに入った感もあったサイラーが3-0の判定勝ちを決めた──と思いきや、リリアン・ガルシアのウィナーコールはケネディの名を呼んだ。
ジャッジはケネディのテイクダウンとその仕掛けを評価した──ということか。いずれせによ、ケネディがプレーオフ進出レースにとどまった。