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【ONE97】フライ級ワールドGP準決勝で和田竜光と対戦するデメトリウス・ジョンソン「作戦は要らない」

DJ【写真】デスティニー夫人とタイロン君、マーヴェリック君とDJ (C)RYU YAMAMOTO

8月2日(金・現地時間)、フィリピン・マニラのMOAアリーナで開催されるONE97「Dawn of Heroes」。超豪華カードが揃った同大会で元UFC世界フライ級王者デメトリウス・ジョンソンがONEにおける2戦目=ワールドGP準決勝で和田竜光と戦う。

P4Pの誉れ高いDJをAbema TVのドキュメンタリー・プログラムTHE WONDERがシアトルに追った。MMAPLANETでは同番組内で和田戦、そして3月の若松戦に特化したインタビューを敢行。全ての問いに対する明朗な返答からも、DJのスマートさが伝わってくる。


──DJ、お宅で取材をさせていただいているAbema TVのクルーから『凄い豪邸です。バスルームが5つもある!!』と電話がありました!!

「アハハハハハ。これがアメリカン・カルチャーとしか言えないね(笑)」

──日本からTVの取材がお宅をお邪魔するのは初めてのことでしょうか。

「そうだよ。日本からメディアに家にやってくることも初めてだし、家内やキッズたちにとっても素晴らしいことだよ」

──それだけ次の試合が、日本で注目されているということになります。

「本当に嬉しいよ、僕のパーソナルな部分まで尊重してくれるというのは。グラップリングの練習を取材したいということだったけど、今日はスケジュールが合わなかったから次回はしっかりと僕のグラップリングを撮影してほしいと思っている」

──ところで3月の日本大会の試合後に個別取材ができなかったので、まず若松佑選手との試合に関して質問させてください。

「シュア」

──ONEの関係者やアジアのMMAファンはDJにとって最もハードな試合になったと若松選手の健闘ぶりが讃えられた試合になりました。

「そうだね、まず僕のキャリアで一番ハードだった試合ではない。絶対的に言えるのは、最も苦戦を強いられたのはブラッド・ピケット、そしてドミニク・クルーズ、ヘンリー・セフードに負けた試合だ。勝てた試合でもジョン・ドッドソン戦の方が厳しい内容だった。

でも、ユーヤ・ワカマツもタフな相手だったよ。素晴らしいストライカーで……何もファイトって一進一退にならないといけないわけじゃないけど、試合中に目の前の現実に全力で向き合い勝利するという、やるべきことを全うできた。満足しているよ。最初にパンチをもらったとしてもね」

──135ポンドでドライアウトなし、そしてハイドレーションのある計量方法で戦いました。WECの頃やUFCの序盤はドライアウト有りのバンタム級(135ポンド)で戦っていました。同じ135ポンドでもあの頃と違いはありますか。

「まるで違うよ。これまでハイドレーションのある計量は経験したことがなかった。北米で125ポンドで戦っている時は、普段の僕はもっと筋肉が大きかったんだ。で、ドライアウトをして125ポンドに落とすというコトは、肝臓にも良くないし、それだけ体を壊していたことになる。だからONEの計量方法を気に入っているよ

ナチュラルウェイトで戦うことは大歓迎だ。健康に良いし、簡単でクリーンな方法だ。MMAはダイエットと栄養学の争いじゃない。計量がファイトのベースになっちゃいけないと、ずっとコーチのマット・ヒュームも言っていた。より戦いに集中できるのがONEの計量システムだよ」

──では和田竜光選手との試合に向けて、何か特別なトレーニングはしてきましたか。

「ノー!! 特別なことはしない。試合で自分のベストを出せるようトレーニングしてきただけさ。その点をしっかりやっていれば、誰と戦っても作戦は要らない」

──なるほどぉ!! 和田選手の印象を教えてください。

「DEEPのチャンピオンで、良い選手だよ。僕の力を試すのにうってつけの相手さ」

──和田選手はこれまで戦ってきた北米やブラジルのファイターのようなフィジカルはありませんが、その一方で色々なトラップを持っている選手でDJが戦ったことのないタイプではないでしょうか。

「望むところだよ。ユーヤ・ワカマツがファンタスティックなストライカーだったように、それぞれが自分のスタイルを持っている。ベスト・レスラーと戦ったこともあったし、色々なタイプのベストファイターと戦いからね」

<この項、続く

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