【Bellator223&ES03】肛門蹴りのカネーラに減点。デイヴィスが蹴りで翻弄し、3-0で勝利
<ライト級/5分3R>
アルフィー・デイヴィス(英国)
Def.3-0:29-27.29-27.29-27
ジョルジ・カネーラ(ブラジル)
デイヴィスが繰り出す右フロント、左ハイなどの蹴りに右オーバーハンドを合わせようとするカネーラ。間合いを探るデイヴィスに対し、カネーラは完全にカウンター狙いだ。デイヴィスが左ミドルを繰り出し、スピニングバックフィストから左ハイ。距離を詰めようとして止められたカネーラは、左に回るデイヴィスの左フックを受けそうになる。時折オーソで構えるデイヴィスの掛け蹴りを掴んだカネーラがテイクダウンもローを蹴る程度で寝技に移行しない。カネーラはデイヴィスが立ち上がると飛びヒザやローを繰り出す。デイヴィスはサイドキックと前蹴りでカネーラを捌いた。
2R、サイドキックの着地から同じ左足でハイを狙ったデイヴィス。カネーラはここも遠い位置から右フックを振りまわす。両者、ほぼ組みがなくデイヴィスは突き放すファイト、カネーラは遠い位置から飛び込む戦いで、主導権争いが続く。デイヴィスが左フックを当て、カネーラが右を返す。と、デイヴィスが左ストレートを打ち抜く。そして前蹴りでカネーラを突き放す。
構えを変え左右のジャブを使うようになったデイヴィスに対し、カネーラはフック一辺倒の試合を続ける。カネーラもスイッチを見せたが、すぐにオーソに戻す。終盤、サウスポーの時間が増えたカネーラに対し、デイヴィスがオーソでジャブ、サウスポーでカカト落とし&ハイキックを放っていった。
最終回、デイヴィスの右ハイをキャッチし軸足払いでテイクダウンを奪ったカネーラは足を捌きに行くが、デイヴィスの蹴り上げ狙いにパンチを落とすことができない。結局、ローを蹴るなかで急所というよりも、カネーラが肛門の辺りを真っすぐ蹴りブレイクが入る。
この場合はどのような後遺症があるのか、分かり辛いが──ファールカップが移動したことでデイヴィスは痛みを感じたようだ。審判はこの行為に対しカネーラに減点1を命じ、スタンドで再開へ。カネーラの突進をかわしたデイヴィスは蹴りのフェイクから左フックを繰り出す。カネーラはようやく距離を詰めるようになるが、デイヴィスはそこにジャンピングニーを見舞う。
再び突進を交わされたことでバランスを崩したカネーラは、立ち上がって蹴りをキャッチするが左フックを被弾する。左に回るデイヴィスは、左ジャブ、左フック、そして後ろ回し蹴りからリョートのような左の突きを前に出ながら打ち込む。左ハイ、左サイドキックを蹴り、軸足を変えることでカネーラの前進を交わしたデイヴィスが、再び飛びヒザを見せる。その飛び蹴りに組みついたカネーラは、テイクダウンへいく力はなく、そのままデイヴィスを逃す。最後の10秒で意を決したようにカネーラはフックの連打を見せるも、デイヴィスは組んで止めてタイムアップに。
ジャッジは3者揃って29-27をつけ、アルフィー・デイヴィスが判定勝ちを決めた。