【Bellator223 & ES03】ベラトールキック世界王者キルホンツ。柔道で苦しみ、柔道で勝つ
<女子フライ級/5分3R>
デニス・キルホンツ(オランダ)
Def.3R2分48秒by TKO
ブライオニー・ティレル(英国)
左ジャブを伸ばしたキルホンツ、ティレルは左ローを繰り出す。体重の乗っていない蹴りに合わせてパンチを振るい組んでいったキルホンツは逆にケージに押し込まれる。投げ狙いが同体になると、スタンドに戻って離れたキルホンツは続くクリンチの攻防で小外掛けを決める。すぐに腕十字を仕掛けると腹ばいになってティレルの右腕を伸ばす。キルホンツを跨いで外したティレルは、スクランブルでバックに回る。腰に乗せて投げを狙ったキルホンツは、バックマウントを許しRNCを仕掛けられる。
ヒジを押して逃れたキルホンツは四の字フック&アゴの上からのRNCで腹ばいにされるも、手首を掴んでディフェンスする。背中にティレルを乗せたまま立ち上がったキルホンツ。ティレルがマットについた右手の手首を掴み、そのままタイムアップまで耐えきった。
2R、キルホンツは左前蹴り、ワンツーを振るう。左ハイから左ジャブを伸ばしたキルホンツに対し、ティレルはサイドキックを見せる。サイドキックの軸足を蹴っていったキルホンツは左リードフック、左フックを当てる。続いて右ストレートをヒットさせたキルホンツはティレルの右1発に、ワンツーからスリーまで打ち込む。鼻血を流すティレルに右を2発入れたキルホンツが、ボディロックテイクダウンを決める。
ティレルはクローズドに戻すとキルホンツはスタンドに戻り、左ジャブを当てる。しかし、ティレルのボディロックを首投げで対処しようとしたキルホンツは再びバックを取られてしまう。両足をフックしたティレルは、細かいパンチを入れつつRNCを狙う。ゲイブルグリップで強引に仕掛けた絞めは極まらず、キルホンツのラウンドとなった。
最終回、ティレルはシングルレッグからボディロックへ。倒れなかったキルホンツをケージに詰めるも、払い腰で投げられる。袈裟&ストレート・アームロックの態勢で殴るキルホンツ。アームロックはサブミッションでなく、ホールディングとして機能しており、ティレルがケージを蹴っても逃れることはできずパンチを集中される。返せず、殴られ続けるティレルを見てレフェリーが試合を止めた。払い腰は見事に決まったが、首を固めての投げは非常に危険、脱柔道&レスリングを身に着けることがベラトールキック世界王者ミス・ダイナマイトのMMAでの成功の鍵を握ることになりそうだ。