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【UFN154】DWTNCS出身者同士、ダン・イゲ✖ケヴィン・アギラー戦の距離とステップインに注目

Kevin Aguilar【写真】コンテンダーシリーズ経由とはいえ、LFA上がりの雑草魂を持つアギラーのスタンスは非常に興味深い(C) LFA

22日(土・現地時間)、サウスカロライナ州グリーンビルのヴォン・サクオアース・ウェルネス・アリーナでUFN on ESPN+12:UFN154「Moicano vs Korean Zombie」が開催される。今大会はメインでヘナト・モイカノ✖ジョン・チャンソンがメインで、日本から近藤朱里が出場する。


ESPN+大会の特徴はストライカー✖ストライカーの派手な打撃戦が期待される試合がメインに添えられることが顕著になってきたUFCだが、もう一つの傾向としてシーズン03が始まったDWTNCS出身者が、TUF出演者と並び大会の中軸を支えるようになってきたことが挙げられる。

今大会でいえばアレン・クロウダーがダナ・ホワイト・チューズデー・ナイト・コンテンダー・シリーズでUFCとの契約を勝ち取った選手で、このほかケヴィン・ホラント、ダン・イゲ、イゲと対戦するケヴィン・アギラーが火曜の夜以外のタイミングでオファーを受けている。

コンテンダーシリーズ経験者の多くはウェルラウンダーであり、なかでも打撃に秀でている選手が多い。米国の視聴者が好むスタイルの選手が、UFCとの契約を狙って一発KOで夢を掴もうとしているからだ。

そんなコンテンダーシリーズ出身のイゲ✖アギラーのフェザー級マッチは、活きの良い試合はしても戦績は安定しない卒業生が多いなか、しっかりと結果を残しているファイター同士の出世争いとなる。イゲはコンテンダーシリーズ出身者同士のジュリオ・アルセ戦でオクタゴン敗北デビューとなったが、その後は3連勝中で2つの試合でフィニッシュしている。

対してアギラーは判定ながらアグレッシブな相手の良さを封じ込めるファイトで、UFCでも2連勝、通算9連勝中で戦績は17勝1敗だ。イゲがやや後ろ重心で強い上半身の力を利した──いってみれば力強い手打ち──パンチから、組みにつなげテイクダウンから寝技でのフィニッシュという流れを持つのに対し、テイクダウン目的の相手と戦う時のアギラーは思い切り重心が低く、ややクラウンチング気味の構えを取るという特徴がある。

これでは自然と前足が標的となりやすいが、レンジが遠く相手の動きをしっかりと見る目を持っているのがアギラーというファイターだ。相手の打撃が届かない距離で、組んで来ると柔軟な肩回りをいかしたパンチで前進を止める。自らが動くときは、ワンモーション。踏み込んでから殴るのではなく、踏み込みながら殴っており、ここからパンチを纏めることが可能だ。踏み込みながらパンチを放つ、当然のように思われるかもしれないが、前述したようにアギラーのレンジは遠い。中間距離で踏み込みと同時に打つという行為も、MMAの長めのディスタンスでは容易くない。

一拍目は踏み込みに合わせたフェイクのパンチで、続く二拍目のパンチが届く傾向が強いのがMMAの打撃戦だ。対してアギラーは遠い距離から一拍、踏み込みと同時に放ったパンチを当てることができる。もちろん瞬発力があるのもそうだが、相手に反応させないことで彼は自分の距離をマネージメントできている。

それ所以の17の白星を重ねてきたといえるが、UFCという最高峰に辿り着き、トップを目指すライバルのレベルが上がっているのも事実。イゲにしても、アギラーのスタイルは十分に研究済みだろう。この一拍の踏み込みに対し、どのような対処をイゲが見せるのか非常に興味深い、コンテンダーシリーズ出身者同士のマッチアップだ。

■ UFN154対戦カード

<フェザー級/5分5R>
ヘナト・モイカノ(ブラジル)
チョン・チャンソン(韓国)

<バンタム級/5分3R>
ジョン・リネケル(ブラジル)
ロブ・フォント(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ブライアン・バルベレナ(米国)
ランディ・ブラウン(ジャマイカ)

<女子フライ級/5分3R>
アンドレア・リー(米国)
モンタナ・デラローザ(米国)

<ミドル級/5分3R>
アレッシオ・デキリコ(イタリア)
ケヴィン・ホランド(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
アシュレイ・ヨーダ(米国)
近藤朱里(日本)

<フェザー級/5分3R>
ダン・イゲ(米国)
ケヴィン・アギラー(米国)

<ライト級/5分3R>
マット・ワイマン(米国)
ルイス・ペーニャ(イタリア)

<ヘビー級/5分3R>
アレン・クロウダー(米国)
ジョルジーニョ・ホーゼンストライク(スリナム)

<女子フライ級/5分3R>
モリー・マキャン(英国)
アリアネ・リプスキ(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
デロン・ウィン(米国)
エリック・スパイスリー(米国)

<バンタム級/5分3R>
アンドレ・イーウェル(米国)
アンデウソン・ドスサントス(ブラジル)

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