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【Pancrase305】中央アジア・キルギスからの刺客、ディションバイ・ベキトベック「自信はあります」

Bakhytbek【写真】非常に牧歌的な受け答えが目立ったベキトベック。中央アジアの大らかさが、ケージの中に一歩足を踏み入れると──領土の奪い合いを常に続けてきたキルギス人の戦いの遺伝子が感じられるファイターに豹変する (C)MMAPLANET

Bakhytbek left hook23日(木)、東京都新宿区のHIDE’S KICKで26日(日)に江東区スタジオコーストで開催されるPancrase305に初来日を果たしたWEF Globalバンタム級王者ディションバイ・ベキトベックが公開練習を行った。

大橋悠一と対戦するベキトベックは長いリーチを生かしたロングフック、前蹴りをオープンワークアウトで披露し質疑応答へ。中央アジア、未知の格闘大国のMMA事情と自らの格闘技経験を話してくれた。


──パンクラスの印象を教えてください。

「PRIDEを見ていたので、パンクラスのような日本の大会に出ることは夢でした。初めてパンクラスで試合をするので、気合を入れて戦って勝ちたいと思っています」

──ベースとなる格闘技は何になるのでしょうか。

「10年前にサンボと柔道の道場に通うようになりました。柔道は練習だけで大会に出ることはなく、サンボでは国内の大会で優勝はできなかったですが、準優勝や3位になっています。それからキックボクシングやコンバットサンボをやってきました」

──MMAを始めたのは?

「4年前です。8度試合に出て7勝1敗です。キルギスではMMAが流行っていて、WEFという大会が盛んでTV中継もあります。PRIDE時代に見ていたエメリヤーエンコ・ヒョードルやミルコ・クロコップの影響を受けていたので、自分もやろうと思いました」

──MMA以外ではどのような格闘技がキルギスでは人気が高いのでしょうか。

「柔道、サンボ、コンバットサンボ、グレコローマンレスリング、そしてブラジリアン柔術ですね」

──キルギスには組み技のコラトゥや打撃もあるエルタイマッシュという伝統格闘技があるそうですが、ベキトベック選手も経験がありますか。

「コラトゥやエルタイマッシュは経験したことはないです。今も村祭りなどでコラトゥやエルタイマッシュは行われていて、誰もが知っています。でも、僕はプロMMAで戦っていこうと思っているのでそういう試合には出ないです」

──キルギス人MMAファイターには、UFC女子世界フライ級王者ヴァレンチーナ・シェフチェンコ、同じくUFCのラファエル・フィジエフらが国際的には知られていますが、昨年11月のWEF GLOBALを取材した際に計量会場でファンから「ベキトベックのことは、キルギス人なら誰もが知っている」と聞かされました。

カナット・ケルディベコフ

カナット・ケルディベコフ

「キルギスでは負けていないので、知ってくれているかもしれないですが、自分が有名だとは思っていないです。

キルギスはMMAが本当に盛んになってきていて、特に若い選手が力をつけています。海外の試合に出ているカナット・ケルディベコフやTitan FCで戦っているティレック・マシャラポフの人気が高いと思います」

Bakhytbek vs Roy──その大会で日本人選手のROY選手に勝利しました。あの経験は今回のパンクラスでの試合で役立つと思えますか。

「初めて日本人選手と戦い良い経験になりました。あの試合に勝ててパンクラスに来ることができました。絶対に勝ちたいと思って、一生懸命練習してきましたし、どこで試合をしても自信を持って戦えます」

──サイドキックをミット打ちで出していましたが、あの蹴りはどこでマスターしたのでしょうか。

「動画を見て研究するのですが、大好きなジョン・ジョーンズの試合を見ていて、自然と身につきました」

──対戦相手の大橋選手の印象を教えてください。

「2試合ほどオオハシの映像を見ました。スピードがあって立ち技もグラップリングも強かったです。でも寝技も立ち技も準備してきたので、自信はあります。3Rまで戦うつもりでいますが、少しでも早く終わらせます」

──ではMMAファイターとしての目標を教えてください。

「キルギスの名前を世界に知らせたいです。そしてパンクラスのチャンピオンになって、UFCで戦うことが夢です」

■Pancrase305 対戦カード

<フェザーKOPT/5分5R>
[正規王者]ナザレノ・マレガリエ(アルゼンチン)
[暫定王者]ISAO(日本)

<フライ級/5分3R>
マモル(日本)
小川徹(日本)

<フェザー級/5分3R>
田村一聖(日本)
摩嶋一整(日本)

<ウェルター級/3分3R>
近藤有己(日本)
郷野聡寛(日本)

<バンタム級/5分3R>
福島秀和(日本)
春日井たけし(日本)

<バンタム級/5分3R>
大橋悠一(日本)
ディションバイ・ベキトベック(キルギス)

<バンタム級5分3R>
米山千隼(日本)
JOEY BOY(グアム)

<フェザー級/3分3R>
杉山和史(日本)
川那子祐輔(日本)

<ストロー級/3分3R>
宮沢雄大(日本)
リトル(日本)

<バンタム級/3分3R>
坂野周平(日本)
花レメ紋次郎TK(日本)

<ライト級/3分3R>
友實竜也(日本)
山本雄希(日本)

<フェザー級/3分3R>
渡辺謙明(日本)
加藤泰貴(日本)

<バンタム級/3分3R>
前田浩平(日本)
宮川峻(日本)

<バンタム級/3分3R>
工藤修久(日本)
関原翔(日本)

<バンタム級/3分3R>
後藤丈治(日本)
聖王DATE(日本)

<ネオブラッドTフェザー級1回戦/3分3R>
齋藤拓矢(日本)
葛西和希(韓国)

<ネオブラッドTバンタム級準決勝/3分3R>
永井佑虎(日本)
平岡将英(日本)

<ネオブラッドTバンタム級準決勝/3分3R>
山本敦章(日本)
上野惇平(日本)

<ネオブラッドTフライ級準決勝/3分3R>
赤崎清志朗(日本)
下田洋介(日本)

<ネオブラッドTフライ級準決勝/3分3R>
猿飛流(日本)
三澤陽平(日本)

<ネオブラッドTストロー級準決勝/3分3R>
御代川敏志(日本)
川端康太(日本)

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