【Pancrase305】左ジャブで間合いを制した春日井が、キックボックスMMAで福島に競り勝つ
<バンタム級/5分3R>
春日井たけし(日本)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
福島秀和(日本)
左ジャブを伸ばす春日井、右に回る福島にワンツーの右を当てる、右ローを蹴る福島に対し、春日井が左を当て、崩れかけた福島にワンツーを打ち込む。後方から連打で追い打ちをかける春日井に対し、福島はガードを取ってクローズドへ。蹴り上げを潰した春日井は、左右のパンチを落とす。立ち上がり際にパンチを打った春日井は、福島のダブルレッグにギロチンを合わせるも、すぐに足を抜いた福島が頭を抜いてトップを奪う。
残り2分、枕の福島がトップをキープしマウントを狙う。右を差して起き上がりダブルレッグを決めてリバーサルに成功した春日井だったが、直後に福島が起き上がりながら上を取り返しパスガードを決める。サイドで抑える福島はスクランブルでバックに回る。両足をフックされたものの春日井は、胸を合わせてトップへ。福島が挽回した終盤となったが春日井がジャッジ3者の指示を得た。
2R、すぐに組んだ春日井だが、倒せず距離を取り直す。右の相打ちから、春日井は左ジャブを当ててクリンチへ。ケージを背にした福島はヒザ蹴りを入れて離れる。春日井は左ジャブ、福島は右ローを見せる。踏み込んで右を狙う春日井に対し、福島が左フックをヒットさせる。右を見せて組んだ福島が、ケージに春日井を詰める。デカゴン中央に戻った両者、春日井は左ジャブが当たるものの右は力が入っており、打ち出しが見えてしまう。右を打ち合い、ローにつないだ福島が右オーバーハンド、続くシングルレッグは決まらない。手数が増えた福島だったが、この回の春日井のラウンドとなった。
最終回、春日井の左フックにダブルレッグを合わせた福島。春日井はケージを利して防ぐ。離れて右ローを蹴った春日井だが、福島がワンツーを入れる。さらに左ジャブを当てた福島に、春日井も左ジャブを返す。強いローを蹴った福島、左ジャブを差し合うと右ローを蹴る。キックボクシングマッチとなった3R、春日井は動きながらジャブ、前進に右を合わせようとするが、ピタリとはまる攻撃とはならない。
福島も逆転にはフィニッシュが必要となるが、一進一退の攻防を打撃できるような攻撃はないまま時間が進む。春日井はジャブ、近づくとガードを高くしパンチを被弾しないよう徹底して戦いタイムアップを迎えた。結果、ジャッジ3者揃って29-28をつけ、春日井が判定勝ちを手にした。