【PFL2019#01】経験豊富なパシェコに圧勝も、キャリア初の判定勝ちにケイラ・ハリソンは笑顔なし
<女子ライト級/5分3R>
ケイラ・ハリソン(米国)
Def.3-0:30-25.30-27.30-27
ラリッサ・パシェコ(ブラジル)
11勝(※2敗)、9つのフィニッシュと7回の一本勝ちを誇るパシェコに対し、キャリア4戦目のハリソンは左ハイキックを軽く見せる。パシェコが右ストレート、右ジャブにも右を合わせようとする。間合いを一度外したハリソンは再び左ハイ、続くフックから組みつくと右腕を差してケージにパシェコを押し込み、左手で殴る。離れようとしたパシェコを逆側のケージにまで走るように押し込んだハリソンは、ボディロックから小外掛けでテイクダウンを奪う。
サイドで抑え、ブリッジを潰しマウントを取ったハリソン。パシェコが足を一本戻すも、すぐにハリソンがパスから上四方へ移動する。頭をコントロールしてスクランブルを許さず、ハーフの中に収まったハリソンはワキ差しパスからクルスフィックスでパンチを連打する。ハリソンは再びマウントを取ると、ハーフに戻したパシェコに大きな振りのパンチを落とす。残り30秒、バックに回ったハリソンがワンフックでパシェコを潰し、RNCへ。ここで初回が終わった。
2R、左フックから組めなかったハリソンは間合いを取り直し、シングルレッグもパシェコがバックに回って寝技に持ち込む。四の字フックで背中を取ったパシェコだが、体を越したハリソンは手首を取り、リバーサルに成功する。クローズドガードの中からボディ&顔面に鉄槌を落とし、顔面にパンチをまとめたハリソンは、腕十字を担ぎにいく。パシェコはそれでも三角クラッチへ。これを担ぎ切ったハリソンがパスから、サイドで抑え右パンチを打ちつける。
ハリソンがワキをすくうと、必死に反応したパシェコはクロースガードもパスを許す。バックを取ったハリソンだったが、この回も極めきれなかった。
最終回、前に出てきたハリソンに対し、パシェコが右アッパーをヒットさせる。ハリソンは左ロングを振るいステップイン、ダブルレッグで組みつきシングルに移行してテイクダウン。続いてハリソンがワキ差しパス、ニーインベリーからマウントを取るとパンチでパシェコに背中を向かせる。上を向いてハーフに戻したパシェコは防戦一方となり、必死にクローズドを組む。構わず左右のパンチを落としたハリソンが、起き上ってパンチをまとめる。立ち上がってパスを狙ったハリソンに、パシェコが三角クラッチ。ハリソンは胸を張って防ぎ、立ち上がって足を捌いてパス、バックに回ったところでタイムアップに。
圧勝にもキャリア初の判定勝ちに、ハリソンは笑顔もなく「彼女は経験豊かだった。バックを取られてもしっかりと練習してきた。大切なことは勝って家に帰ること。スマートに戦う必要があった」と4勝目を振り返った。
8人参加で4人がプレーオフに進む女子ライト級、パシェコはも挽回のチャンスがあると感じられる1stラウンドだった。