【UFC ESPN02】バルゾラのテイクダウンを切り続け、抜群のボクシングを見せたアギラーがオクタゴン2連勝
<フェザー級/5分3R>
ケヴィン・アギラー(米国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
エンリケ・バルゾラ(ペルー)
左右&前後に動き、スイッチを織り交ぜるバルゾラが飛び蹴りを見せる。アギラーは左ジャブを伸ばし、右ローを蹴る。これが急所に入り、試合が中断。再開後、アギラーは左ミドルを入れ、左ジャブをヒットさせる。ジャブを入れて右を狙うアギラーに対し、バルゾラが後ろ回し蹴り。ローを返したアギラーは左ボディフックを放っていく。アギラーの左ミドルに、右ミドルハイを蹴ったバルゾラだが、前蹴りに左ジャブを合わされる。
さらにローに右ストレートを当てたアギラーは、ローを蹴られてもパンチを打ち返しペースを譲らない。バルゾラは蹴りにパンチを合わされる場面が多く、そのパンチの精度も確実にアギラーが上だ。残り1分で組んだバルゾラだが、アギラーが押し返すと左リードフック、コンビネーションからミドルを蹴り、左右のフック、スーパーマンパンチで試合をリードする。バルゾラはテイクダウンが決まらず、初回を落とした。
2R、ジャブの差し合いで主導権争いが続く中、アギラーは右を当て、さらにコンビネーションを放つ。バルゾラのテイクダウン狙いを切ったアギラーは、シングルレッグに対してもジャンプするようにマットに落ち、その反動で立ち上がるという動きを見せる。サイドステップからのスーパーマンパンチをかわしたアギラーが、逆に左ジャブをしっかりと当てる。
飛び込んでの左フックを繰り出したアギラーは、ニータップもケージを背に耐えてエルボーを打って離れる。テイクダウンを切った後にもパンチを当てることができるようになってきたアギラーは、右フックに続き左ミドルを入れる。バルゾラがパニックに陥ったように振るった強引なフックをかわし、左フックをヒットさせたアギラー。残り10秒を切ってからの全力のダブルも決まらなかったバルゾラは後がなくなった。
最終回、バルゾラが左フックを当てたが、アギラーはワンツーを見せて右ローを蹴りこむ。右アッパーストレート、左フック、さらにワンツーとボクシングでリードするアギラーは、左に回りながらバルゾラの攻撃を許さない。バルゾラがワンツーフックからのダブルも決まらないが、とにかく前に出ていく。右ロー、右ハイを見る展開が増えたアギラーに繰り出すバルゾラはテイクダウンを8度切られ、思うように戦えないなか最後にワンツーから飛びヒザを命中させるも、ここでタイムアップに。
LFA王者からコンテンダーシリーズを経てUFC入りを果たしたアギラーが、3-0の判定勝ちでオクタゴン連勝、通算9連勝を達成し戦績を17勝1敗とした。「最高のグラップラーと練習してきた。誰も僕をテイクダウンできない。トップ10と戦わせてほしい」と勝者は話した。