【PFL2024#03】ボリッチ、ペルヴィアンゾンビ=バルゾラとのタフファイトを競り勝ち3Pを手にする
【写真】タフファイト、得点3Pは敗北より当然良いが厳しいスタートという見方もできる(C)PFL
<フェザー級/5分3R>
アダム・ボリッチ(ハンガリー)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
エンリケ・バルゾラ(ペルー)
1年半振りの復帰戦となるボリッチ、バルゾラのインローが急所に当たり試合が中断。いきなりの水入りも再開されるとボリッチが左リードフックから右カーフを蹴る。ボリッチはジャブを差し、右カーフから左を当てるともう一発左フックを打ち込みバルゾラが後方に倒れる。すぐに立ったバルゾラだが、距離を掴めず引き続きジャブを被弾しながら前に出る。誘って右を入れたボリッチはカーフを蹴り、シングルレッグを切って逆にレッグリフトからバルゾラを倒す。
スタンドで待ち受けたボリッチは左ジャブを当て、左フック&右カーフ。バルゾラも左を返すが、続くダブルを切られる。ここでボリッチにアイポークが見られショートブレイク。これで流れが変わったが、バルゾラのヒザ蹴りから組みのなかでボリッジの足が突然泳ぐ。ここから一気に動きが落ちたボリッチは、ダブルレッグでテイクダウンを許すと組んでのパンチを纏められる。さらにボディロックから倒されたボリッチは両足フックを許す。RNCは防ぎ、スクランブルに持ちこんだボリッチだが──まさかの展開で初回を落とした。
2R、バルゾラの質量が上がり圧を掛けるなか、右オーバーハンドをかわしたボリッチが左を当てる。ボリッチは引き続き左ジャブを当て、ダブルレッグを切ってワンツー。前に出るバルゾラは左右のフックを振るう中で、右フックを打ち抜かれダウン。ここはパウンドのボリッチは、立ち上がったバルゾラをパンチのラッシュで追い込む。
タフなバルゾラに対し、一旦息を整えたボリッチが再びパンチ、ヒザ蹴りで攻め立てる。しかし、バルゾラはダブルレッグからバックへ。落としたボリッチだが、打撃の間合いでシングルレッグテイクダウンを奪われる。バルゾラはハーフで我慢の展開となり、攻め疲れのうえに削られる。足を抜きマウントを取ったバルゾラに対し、ブリッジからスクランブルのボリッチは、ヒザ蹴りを空振りして尻もちをつく。バルゾラは蹴り上げを捌いてパウンドを狙うがボリッジも許さず2Rが終わった。
最終回、まずジャブを当てたのはバルゾラ。ボリッジもジャブを返して左フック。一瞬腰が落ちたバルゾラだが、すぐに持ち直して前に出る。右オーバーハンドからのダブルを切ったボリッチが右をヒット。バルゾラのダブルレッグをスプロールしたボリッチだが、圧を受け下がり方が悪くなっている。そこに右オーバーハンドを入れたバルゾラは、ニータップを切られた直後に右オーバーハンドを当てる。
ボリッチは右を空振りして姿勢を乱すなど、リズムが悪い。それでもジャブから右を繰り出したボリッジが右カーフを効かせる。さらにショートアッパーのボリッチ、バルゾラの右にも左フックを入れる。もう一発左フックを当てたボリッジは、ダブルレッグを切って右ロー。バルゾラはワンツーからシングルレッグを決める。残り40秒、腰を押して立ち上がったボリッジが逆にボディロックでテイクダウンを狙う。
ケージを背負って耐えたバルゾラと最後の10秒の殴り合いで、体が流れながら左を当てたボリッジはタイムアップと同時に笑顔を浮かべた。初回はバルゾラ、2Rはボリッチ。最終ラウンドはボリッチの左フックと、バルゾラのクリーンテイクダウンがどれだけ評価されるのか。結果、ボリッチが判定勝ちを収め3Pを手にした。