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【UFC ESPN02】中7日でUFCデビューを果たしたケニーが、W&スラムを取られ続けるもボーグから判定勝ち

<137.25ポンド契約/5分3R>
ケイシー・ケニー(米国)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
レイ・ボーグ(米国)

22日にLFAバンタム級王者となり、25日のオファーを受けてケージに足を踏み入れたケニーは、体重オーバーのボーグと戦う。試合前に難病と戦う息子の映像が流れファンの支持を集めたボーグにケニーは左ストレート、左ロー、そして左ハイを見舞っていく。右を振るいつつ組みついたボーグがケージに押し込むが、ケニーが体を入れ替え大内刈りでテイクダウンを奪う。ハーフからパンチを落とすケニーは、ボーグのキムラ狙いに右のパウンドを打ちつけ、ケージに押し付けてバックへ。両足をフックしたケニーがRNCを狙うとボーグはケージを蹴ってスクランブルへ持ち込む。

シングルでケニーをケージに押し込んだボーグは、両ワキを差しボディにパンチを入れると、ダブルに移行し肩に担いでスラム。しかし、スクランブルからバックに回ったのはケニーで、ワンフックから前方にボーグを押し倒す。ボーグはここもケージを蹴って上を取ると、ケニーの体を畳んでパンチを落とし初回が終わった。

2R、初回と同様に右を振ってから組んだボーグがケニーをケージに押し込む。シングルにスイッチしバックを伺うケニーはウィザードで耐えきれずバックを許す。正面を向いてダブルを狙ったボーグだが、体を入れ替えたケニーが逆にダブルを仕掛ける。ケニーは再び体を入れ替えると、ここも初回同様に肩に担いでスラムへ。

5分前との違いはスクランブルからバックに回ったのはボーグの方だったこと。しかし、体をシェイクし前方にボーグを落としたケニーが背中に回る。胸を合わせたボーグをケージに押し込んだケニーは両ワキを差し、ダブルを仕掛ける。頭部にエルボーを落としたボーグは、離れると右フックを当て再びダブル&リフトアップからスラム、そしてバックへ。またもボーグを前方に落とし、トップを取ったケニーだがラウンドを取り返されたか。

最終回、「拮抗している試合だから、もうダブルレッグを許すな」というセコンドの指示を受けて最後の5分に向かったケニーだが、左ローでバランスを崩させた直後にケージに詰められダブルからここまでと同じようにスラムを許してしまう。観客へ見栄を切るように肩に担いだ時間を長くしたボーグのスラムに対し、すぐにスクランブルに持ち込んだケニーがバックに回る。胸を合わせたボーグのダブルで倒されたケニーはバックを許す。そして前方に落とし、ハーフからバックに回ったケニーが両足をフックしRNCへ。

ヒジを押して耐えたボーグが、胸を合わせつつスクランブル、そしてダブルからバックに回り込む。さらに正面に回ってスラムに成功したケニーが、スクランブル&バックで後方からパンチを打ち込む。離れたケニーは左ミドルを蹴ると、右を返すボーグ。ここから足を止めての打ち合いを見せた両者、すぐにタイムアップとなりジャッジの裁定はケニーに。このコールにファンは大きなブーイングを送る。

「6日前のオファーを受けて……ブーイングをしたいなら、すれば良いよ。テイクダウンはされたけどパンチを入れていたのは僕だし、バックコントロールもしていたから。UFCで戦えて本当に嬉しい」と勝者は話した。北米ユニファイドもテイクダウンへの評価が非常に下がっていることを印象付けた結果となった。


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