【ONE90】 A NEW ERAに向け、22名参加の記者会見でチャトリ CEOが、来年度は日本で4大会開催を明言
【写真】新時代へ向けて──メインで戦う両者とチャトリCEO (C)MMAPLANET
28日(木)、東京都港区のザ・リッツカールトン・ホテル東京のボールルームにおいて31日(日)に開催されるONE90「A New Era」の記者会見が行われた。
チャトリ・シットヨートンONE CEO&会長、秦アンディ英之ONE JAPAN社長を筆頭に4つの世界選手権試合出場の8選手、ライト級ワールドGP出場のエディ・アルバレス✖ティモフィ・ナシューヒン、フライ級ワールドGP出場選手からはデメトリウス・ジョンソン✖若松佑弥の2名、そしてV.V Meiと対戦相手のクセニア・ラチコワ、さらにアンディ・サワー、ヨーセングライ・IWE・フェアテックス、ロッタン・ジットムアンノンや秋元皓貴らSuper Series出場選手など22名の参加の壮観な記者会見──はチャトリCEO、秦代表の力強い日本だけでない、世界に向けて新時代の想像と歴史を創るという挨拶で始まり、1時間以上続いた。
以下、MMAマッチ出場選手のインタビューと質疑応答から気になった話を抜粋してお伝えしたい(※要約)。
クセニア・ラチコワ
「これだけのマーシャルアーツ界のスターたちと同じ舞台で戦う機会を与えてもらい感謝しているわ。見ている人に喜んでもらえる試合を日曜日の夜には見せる」
V.V Mei
「日本で試合をするのは4年振りぐらいなんですけど、この間ONEチャンピオンシップという素晴らしい舞台で経験したこと、学んできたことをしっかりと日本の皆さんに見ていただけたらと思います。今回、日本人選手が6名出場しますが、私が最初に戦うので勝利のバトンをつないでいきたいと思います。日本大会が2回、3回とずっと続くようにONEチャンピオンシップのアスリート、マーシャルアーチストとしてその魂をしっかりと見せたいと思います」
エディ・アルバレス
「14年前、初めて日本にやってきた時、違った国で、違う人々の前で戦うことにただエキサイトしていたんだ。MARSというプロモーションで、スモー・アリーナで戦った。13年経っても中身は変わっていない。もう一つの世界のベルトを取りたい。日本に戻してくれたチャトリに感謝している」
ティモフィ・ナシューヒン
「この素晴らしい大会で戦うことを光栄に思い、素晴らしい尊敬すべき相手と戦えることが嬉しい。日曜日の夜は素晴らしい試合を見せる」
デメトリウス・ジョンソン
「今回の試合は僕にとって、革命を起こすアスリートになるためのネクスト・ステップだ。日本の偉大なアスリートのユーヤ・ワカマツに挑むことにワクワクしている。4つのタイトル戦で戦うブラザーのビビアーノ・フェルナンデスとユーヤ・ワカマツ戦に向けてトレーニングを積んできた。凄い試合をするよ」
若松佑弥
「この歴史的な大会に出られることが、凄く光栄です。この新時代という名前は、スーパースターのデメトリウス・ジョンソンをKOして……僕が新時代を創る大会だと思っています。皆さんはなんで僕がDJと戦うか不安に思っているかもしれないけど、僕は24年間生きてきて、このために生まれてきたと思ってやってきました。31日は、皆さん楽しみにしてください。ありがとうございます」
ビビアーノ・フェルナンデス
「コンバンワ。日本に戻ってくるまで時間が掛かってしまった。2004年(※実際には2002年)に初めて日本にやってきて、小さなころからの夢が叶った。柔術の試合をし、2006年にマネージャーの(マック)タカノからKIDヤマモトと戦うことに興味はないかという連絡があったんだ。以来、日本で戦うようになり、今もここいることができる。バンタム級とファザー級のチャンピオンになれた。そして、アスリートとしてONEチャンピオンシップで戦うことを楽しむようになった。自分のことだけを言っているんじゃない。全てのアスリートのことを言っているんだ。ONEは色々な機会を与えてくれた。ONEと戦えることがハッピーだ。もう過ぎたことだけど、ケビンとの試合は勝っていたと信じている。ここに戻ってきて、ベルトを取り戻す」
ケビン・ベリンゴン
「ビビアーノと日本で再戦する機会をもらえて嬉しい。日本にやってくるのは初めてで、この美しい国に来ることができて、とても、とても幸せだ。ビビアーノとの三部作、100パーセントの準備ができ、自信を持って戦う」
長谷川賢
「こんな豪華な大会で、リマッチとなるタイトルマッチを組んでいただきありがとうございます。見に来ていただける人達、凄く面白い大会になるので純粋に楽しんでください。僕は強いチャンピオンとのリマッチが決まってから、こんなに勝ちたいと思ったことは人生でなかったです。これまでで一番勝ちたいと思っています。そのために色々と練習し、最善を尽くしてやってきました。生まれ育った国で、チャンピオンになりたいなと心の底から思ってやってきました。皆の応援が力になるので、会場に来ていただける皆さまも、テレビの前で見ていただける皆さまも、応援してください。力になります」
オンラ・ンサン
「コンニチワ。ここにいることができ光栄だよ。PRIDEやK-1を見て育った僕にとって、日本で戦うことは夢だった。ONEが夢を現実にさせてくれた。後ろを見て、ずらりと揃っているアイドルたちと日本で一緒に試合ができることが本当に嬉しい。夢が実現し、真剣に4週間のキャンプを行ってきた。日曜日の試合に向け、スーパー・エキサイトしている。アリアガトウゴザイマス」
アンジェラ・リー
「日曜の夜に向け、エキサイトしている。凄くワクワクしているの。シィォン・ヂィンナンとの試合は去年の11月に行われるものだったけど、不運にも背中のケガでできなかった。そして5カ月が過ぎ、私は今ここにいる。一つ、確約できるのは3月31日に歴史が生まれるってこと」
シィォン・ヂィンナン
「チャトリとONEチャンピオンシップに東京で戦う機会を作ってくれて感謝している。私はとてもタフな相手、アンジェラ・リーと戦うけど、タイトルと栄光を守る。私が最高のファイターだ。大変な試合に向けて、完全に準備は整っている。自分を信じ、全てのファンの存在が私が前に進める最大のモチベーションになっている。日曜の夜、マーシャルアーツファンは、そのマーシャルアーツの新時代の幕開けを見逃さないでほしい」
青木真也
「ずっとこの大会に向けてやってきたのに(笑)……でも、気持ちが盛り上がると思いきや気持ちは澄んだ状態で、僕、試合をするのかな?という状況です。大会のテーマが新時代ということですけど、僕にとってはずっと僕の時代ですし、皆さんにとってはずっと皆さんの時代なんでしょう。日曜日は僕の時代にしようと思います」
エドゥアルド・フォラヤン
「グッモーニン・エブリワン。いや、夜なのでグッドイブニング(苦笑)。このシンヤと再び戦う機会が日本になり、ここにいる皆が心躍っていると思う。そして日本だけでなく世界中でこの試合を見るファンに、良い試合になることを約束する。31日の歴史的なイベントに皆がやってきて、試合を楽しめるだろう。ここにきてくれてありがとう」
この後、記者との質疑応答でチャトリCEOから、来年は日本で4大会を開催し将来は12大会を開きたい意向であることが明かされ、日本の格闘技を再び盛り上げるために「ヒーローたちの価値を広めたい。日本には世界最高のマーシャルアーツの価値観と歴史、物語があるから皆が応援できる」という説明が日本語を交えてあった。
■ONE90対戦カード
<ONE世界ライト級(※77.1キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)
[挑戦者]青木真也(日本)
<ONE世界女子ストロー級(※56・7キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]シィォン・ヂィンナン(中国)
[挑戦者]アンジェラ・リー(米国)
<ONE世界ミドル級(※93.0キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]オンラ・ンサン(米国)
[挑戦者]長谷川賢(日本)
<ONE世界バンタム級(※65.8キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]ケビン・ベリンゴン(フィリピン)
[挑戦者]ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル)
<ONEフライ級(※61.2キロ)ワールドGP準々決勝/5分3R>
デメトリウス・ジョンソン(米国)
若松佑弥(日本)
<ONEライト級(※77.1キロ)ワールドGP準々決勝/5分3R>
エディ・アルバレス(米国)
ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)
<キック72キロ契約/3分3R>
ヨーセングライ・IWE・フェアテックス(タイ)
アンディ・サワー(オランダ)
<ONEフライ級(※61.2キロ)ワールドGP準々決勝/5分3R>
ダニー・キンガド(フィリピン)
仙三(日本)
<ONEフライ級(※61.2キロ)ワールドGP準々決勝/5分3R>
カイラット・アクメトフ(カザフスタン)
リース・マクラーレン(豪州)
<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
V.V Mei(日本)
クセニア・ラチコワ(ロシア)
<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ゲイリー・トノン(米国)
アンソニー・アンゲレン(オランダ)
<ムエタイ・フライ級/3分3R>
ロッタン・ジットムアンノン(タイ)
ハキーム・ハメック(フランス)
<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
パニコス・ユーサフ(キプロス)
モハマド・ビン・マフムード(マレーシア)
<キック・フライ級/3分3R>
秋元皓貴(日本)
ヨゼフ・ラシリ(イタリア)
<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ユン・チャンミン(韓国)
バラ・シェッティー(インド)