【Angel’s FC37 X HEAT56】現地入りから波乱万丈=AFC&HEAT興行inベトナムは、無事土曜日開催に
【写真】昨夕、現地入りした直後の日本チーム(C)KEN HASEGAWA
24日(土・現地時間)、ベトナムはプンタウのザ・グランド・ホー・トラム・ストリップで開催されるAngel’s FC37 X HEAT56。日本から選手団が現地入りした直後に、大会開催が繰り上がるかもしれないという状況に陥っていた同大会だが、無事(?!)土曜日に実施されることで落ち着いたようだ。
text by Manabu Takashima
恒例のAngel’s FCとHEATの合同興行in ベトナムは、韓国人選手の参戦は僅か1人でMMAとキックの両方が日本勢とベトナム及びベトナム在住選手が主流となり、14日に自らが主宰するBreakthrough Combat04を終えたばかりの長谷川賢が、メインで韓国在住のモンゴリアン=ツェレンダシ・アズジャルガルと100キロ契約で対戦する。
昨年11月の酒井リョウ戦では魔の後頭部パウンドからテクニカル判定負けとなった長谷川は、「次はミドル級の体調を整えるまで試合はしない」という公約を撤回、100キロ契約でベトナムで戦う。
とはいっても今回の試合、先月末に出場打診があり当初はライトヘビー級でハノイ在住の英国人ファイター=ダン・ヴィニと対戦予定だった。この25勝19敗1分という未知のファイターから、3勝5敗の韓国人ジャン・ブンソクに対戦相手は変更され、さらに2度目の変更を経てツェレンダシとの対戦が決まった。
長谷川はBTC04開催時に「心労で痩せたのではないか」という声が周囲から聞かれていたが、それでも100キロ契約のツェレンダシ戦に向けて現地入りしてから4キロの減量が必要だったという。当然、体調は万全なわけはなく、3Rを戦えるスタミナがあるのか。キックの経験があり、2KOを記録しキャリア6勝4敗のツェレンダシもまたスクランブル出場──雨が降らなくても、2R以降は両者の軸が乱れる試合になるやもしれない。
加えて上記にあるように現地入りした直後に20日(火・同)にチャン·ドゥクロン前国家主席が死亡し、土曜日開催を金曜日に切り替え、計量当日にイベントを行うという話が持ち上がった。「去年は雨の中でも試合をしたし、やれというならやりますよ」と開き直っていた長谷川だが、結果的には土曜日開催となり他の日本勢とともに今朝の計量を終えている。
その長谷川、MMAPLANETに「ライトヘビー契約でしたが、2度の相手変更があり100キロ契約で試合します。久しぶりの減量、海外での試合で緊張もありましたが、全て楽しめたらと思います。大会運営とともに現役でも最後の力を振り絞って全力で戦います。配信もあるので日本から応援、よろしくお願いします。応援が力になるので、皆さんの力を分けてください、頑張ってやってきます」とコメントを寄せていた。
が、錯綜する現地の情報をまとめると当初は日本時間で午後8時からAngel’s FCの公式YouTubeチャンネルで予定されていた配信がなくなった模様だ。
NEXUSストロー級チャンピオン宮澤雄大が、2017年よりアジアを主戦場にしているブラジリアン=イタロ・フレイタスとコメインで戦うフライ級戦など、楽しみなマッチアップも視聴できないのは残念な限りだ。
■Angel’s FC37 X HEAT56対戦カード
<100キロ契約/5分3R>
長谷川賢(日本)
ツェレンダシ・アズジャルガル(モンゴル)
<フライ級/5分3R>
宮澤雄大(日本)
イタロ・フレイタス(ブラジル)
<キック63キロ契約/3分3R>
安川侑己(日本)
グエン・ディンタイ(ベトナム)
<フェザー級/5分3R>
倉本拓也(日本)
シン・ジェヨン(韓国)
<キック58キロ契約/3分3R>
SAIGO(日本)
チェン・グェン・ロック(ベトナム)
<キック58キロ契約/3分3R>
野村勇人(日本)
ファン・チャンクイ(ベトナム)