【DEEP89】昇侍戦でDEEP初参戦の水垣偉弥「決まっているのはもう1度チャレンジすること。それだけです」
【写真】日本で戦うのは2015年9月のUFC JAPAN、ジョージ・ループ戦以来3年8カ月振りとなる水垣(C)MMAPLANET
26日(火)、DEEPより5月12日(日)に東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP IMPACT 89に水垣偉弥が出場し、昇侍と対戦することが発表された。
昨年5月にACBでピエトロ・メンガに勝利し、戦績1勝2敗でロシアの虎の穴から中国で大会を開くRebel FCへ転じた水垣。しかし、中国に長期滞在し煽り映像の撮影などこなした後で、大会自体は度重なる延期を続け、ついに水垣は契約解除という選択をした。
次に選んだ戦場がDEEPというのは、修斗からCAGE FORCEという道を国内で歩んでいた水垣の選択としては非常に意外に感じられた。UFC以外では日本で戦うのは2008年12月のCage Forceバンタム級王座決定戦=大石真丈戦以来となる水垣、今回の選択とこれからについて尋ねた。
──DEEPへの初出場、非常に驚きました。今回、DEEPで戦うことを決めた理由を教えてください。
「レベルFCとの契約問題にカタがつき、試合が出来るようになったので一刻も早く戦いたいと思っていました。そしてDEEPがすぐに試合を組んでくれるということで、今回はお願いをしました。ただ、複数契約ではなく北米MMAにもう1度挑戦したいので1試合の契約です。わがままを受け入れてくださった佐伯さんには感謝しています。
その次は何も決まっていません。決まっているのは、もう1度チャレンジすること。それだけなんです」
──DEEPからRIZINという選択ではないと。
「ハイ。もう一度UFCというのが一番の気持ちです。もしくはBellatorであれば、そこで選手生活を終えても良いという気でいます」
──ONE、そしてRIZINが現状の日本人選手のステップアップ先の主流ですが、なぜ水垣選手は北米にこだわり続けるのですか。
「RIZINが嫌だとか、ONEで戦いたくないということではないんです。でも、格闘技を始める前からUFCには憧れがあって……。格闘技雑誌でユライア・フェイバーとジェンス・パルヴァーがWECで戦っている記事を見て、僕がやりたいことはそこにあるって思ったんです。その時の気持ちが今も変わっていなくて、きっと最後まで変わらないのだと思います」
──現実的問題として、相当にハードルは高いかと思われます。
「可能性は分かりませんが、マネージャーからはまだあると言われています。ゼロではない限り、挑戦します。といっても1、2年がリミットかなとも思っています。でも可能性があるうちは頑張りたいです」
──その頑張りは、まず昇侍戦で発揮されないといけないです。昇侍選手の印象は?
「 強気でバチバチやってきますね。またこれから試合をじっくり見直そうかと思います」
──バチバチの殴り合いを期待されてのマッチアップか思います。
「僕はとにかく勝つために必死に考えて試合をします。バチバチ打ち合うことで、勝つ可能性が高くなれると思えばこっちもバチバチいきます。そこもこれから決めます」
──UFC以外だと、日本で戦うのはケージフォース以来実に10年半ぶりになります。
「もういつ終わるか分からないキャリアなので、お世話になっている人達や応援してくれる人達の前で試合できるのは嬉しいですよね。ジムが代わってから初めての日本での試合なので、新しい仲間の前で試合できるのも嬉しいです」
──では、この試合に賭ける気持ちをファンに伝えてください。
「水垣偉弥まだ懲りずにやっています!! あと少しお付き合いしていただけたら嬉しいです。そして、やはり最後にもう一度UFCで勝負したいと思っています。応援よろしくお願いします」