【HEAT44】ライトヘビー級王者チョン・ダウンが、ヘビー級戦でクロアチアのグラップラーをエルボー葬
【写真】勝利者100万円のボーナスを獲得したチョン・ダウン(C)MMAPLANET
2日(土)、HEAT44が名古屋市熱田区の名古屋国際会議場で開催された。石井慧の招聘からクロアチアのルートができたHEATでは、韓国人ライトヘビー級王者チョン・ダウンがBJJ黒帯のサシャ・ミンコヴィッチとヘビー級で戦った。
<ヘビー級/5分3R>
チョン・ダウン(韓国)
Def.3R0分58秒by KO
サシャ・ミリンコヴィッチ(クロアチア)
序盤はスタンドで様子の打撃戦が続くと左リードフックを振るうサシャに対し、チョン・ダウンが飛びヒザで間合いを詰めていく。左ジャブを受けたサシャはダブルレッグへ。尻もちをつかされたチョン・ダウンは頭を押して立ち上がろうとするが、サシャがスクランブルでバックに回る。後方へもう一度倒されたチョン・ダウンはスイッチでバックに回りこみ、後方からパンチを打ちつつ立ち上がったサシャをリリースする。
ジャブの差し合いからチョン・ダウンがワンツーで前に出ると、ケージに詰まったサシャは首相撲&ヒザ蹴りへ。チョン・ダウンがボディにパンチを打ち込み、ハイキックでバランスを崩したサシャのトップを取ったところで初回が終わった。
2R、重心が高くなったサシャは動きも落ち気味となり、チョン・ダウンの圧力が上回るようになった打撃戦。サシャの首相撲からヒザも勢いは感じられず、チョン・ダウンがワンツーで攻め込む。右を返したサシャだが、チョン・ダウンの左フックから右アッパーを被弾し、右ストレートに右カウンターを合わされ上体が揺れる。鼻血を流しながらダブルレッグに出たサシャがバックに回り、自ら後方に倒れてトップを奪いにかかる。
しかし、右手をついて上体を起こしたチョン・ダウンが逆に上を取り、立ち上がると続いたサシャにヒザ蹴りを見舞っていく。それでもサシャは必死にバックに回り、後方へのテイクダウンを仕掛ける。崩しても立ち上がられる攻防が続き、ついには胸を合わせたチョン・ダウンがキムラクラッチのサシャをテイクダウンする。ハーフでエルボーを受けたサシャは、この回も落とすこととなった。
最終回、チョン・ダウンは左を連続で当て、動きの止まったサシャにラッシュをかける。そのままの勢いでダブルレッグを決めると、即マウントを奪取する。強烈な右エルボーを打ち下ろされたサシャを見て、レフェリーが試合を止めた。
「ミルコのセコンドで米国に行き、クロアチアに戻ってすぐに日本にきて時差ボケがひどかった。次は万全で戦うからもう一度チャンスが欲しい」とサシャは試合後に再来日を志村EPにアピールした。