【ONE87】バンコク大会でDEEP育ちのツォゴーフ・アマルサナが、シャノン・ウィラチャイと対戦
【写真】まるでチャラ男とミスター朴訥といった感のウィラチャイとアマルサナだ (C)MMAPLANET
16日(土・現地時間)にタイのバンコクはインパクト・アリーナでONE87「Clash of Legends」が開催される。リング使用のタイ大会、メインはSuper Series世界ムエタイ・バンタム級世界王座決定戦=ノンオー・ガイヤーンハーダオ✖ハン・ズーハオ戦が組まれている。日本から上久保周哉、竹中大地、中原由貴の3人が出場し、それぞれキム・デフォン、マーク・フェアテックス・アベラルド、エミリオ・ウルティアと対戦する今大会にはもう1人、J-MMA界と関係の深いファイターが出場する。
それがライト級戦で、地元のシャノン・ウィラチャイと対戦するツォゴーフ・アマルサナだ。2016年DEEP奄美大会で田村ヒビキを初回KOで下し、3戦目にはモンゴルで中村大介をKOしたアマルサナは、4戦目にして早くもDEEPライト級トップの一角である岡野裕城と対戦が決まった。しかし、この1戦を練習中の負傷が原因で棒に振ると、1年7カ月振りの実戦で体重オーバーし、武田光司にキャリア初黒星を喫した。昨年10月にMongolのMGL-1で復活の勝利を挙げた彼にとって、今回は日本とモンゴル以外で初めての試合となる。
対するウィラチャイはリカ・イシゲと並び、MMAファイターとしての知名度はタイでは抜群にある選手だ。ショーマンシップ溢れる入場もおなじみとなっているウィラチャイは、そのお調子者キャラが裏目に出てしまうこともあった。昨年7月のフィリピン大会の記者会見で、フェイスオフで青木真也に対し日本国内では侮辱となるポーズを取り、「舐めるなヨ」と怒りを買ってしまう。結果、試合ではマウントからエルボーを落とされ続けるという制裁を受けた。
それでもデビュー直後のウィラチャイの試合を思い出すと、敗れたとはいえラスール・ヤキャエフと判定までもつれ込むファイトをし、よく青木と組まれるまでキャリアアップを果たしたという見方もできる。
今では9勝3敗のレコードを残すウィラチャイ。キャリア序盤にアミール・カーンに勝利したこともあったが、この1勝とマレーシアのピーター・デイビスから挙げた勝ち星以外は、正直なところ一国のMMAを引っ張る存在として対戦相手が余りにも脆弱だった。それでもムエタイ王国では、一からMMAをリードする立場のウィラチャイにとって、今回のアマルサナ戦は真価が問われる一戦となる。
DEEPでキャリア序盤から経験で上回る相手と戦ってきたアマルサナと、東南アジアや南アジア勢から多くの勝利を挙げているウィラチャイ。両者の対戦から今の日本と、東南アジアが見えて来る──大仰に書き記すと、そんな一戦となる。
■ 対戦カード
<ムエタイ・バンタム級世界王座決定戦/3分5R>
ノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
ハン・ズーハオ(中国)
<ムエタイ・ライト級/3分3R>
ゴーンサック・PKセンチャイムエタイジム(タイ)
アラヴェル・ラマザノフ(ロシア)
<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
キム・デフォン(韓国)
上久保周哉(日本)
<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
マーク・フェアテックス・アベラルド(ニュージーランド)
竹中大地(日本)
<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
シャノン・ウィラチャイ(タイ)
ツォゴーフ・アマルサナ(モンゴル)
<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
ジョー・ナタワット(タイ)
サミー・サナ(フランス)
<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ジーナ・イニオン(フィリピン)
ジーヒン・ラッドゥアン(マレーシア)
<ムエタイ・フライ級/3分3R>
スーパーレック・ギアットムーガーオ(タイ)
ラオ・チェトラ(カンボジア)
<ムエタイ・67.5キロ/3分3R>
チャムアックトーン・ファイタームエタイ(タイ)
チャーリー・ピータース(英国)
<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
エミリオ・ウルティア(米国)
中原由貴(日本)
<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リカ・イシゲ(タイ)
ノウ・スライポー(カンボジア)
<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
エリーピトゥア・シレガール(インドネシア)
リュウ・パンシュアイ(中国)