【ONE90】初来日=ONE世界バンタム級王者ベリンゴン「王者としてビビアーノと戦うことは大きな挑戦」
【写真】スタミナ抜群のラカイ勢にあって、瞬発力も抜きんでている感があるベリンゴン(C)MMAPLANET
3月31日(日)に東京都墨田区の両国国技館で開催されるONE90「A New Era」で、ONE世界バンタム級王者ケビン・ベリンゴンが前王者ビビアーノ・フェルナンデスの挑戦を受ける。
昨年11月にビビアーノを破り5年以上、彼の腰に巻かれていたベルトをフィリピンに持ち返ったベリンゴン。ニア・フィニッシュという点でも腕十字を2度に渡り極めかけたビビアーノが勝っていたという声も少なくない中、ベリンゴンは再戦で彼がチャンピオンであることを証明すると言い切った。
タイトル初防衛戦へ、ベリンゴンが本格的に練習を再開した日にAbema TVの企画でチーム・ラカイ・ラトリニダートを田中路教が訪れた。5分間の田中とのグラップリングスパーの感想とともに、ビビアーノとの再戦に向けての意気込みを尋ねた。
──今日、初めて田中路教選手と練習をしましたが、どのような印象を持ちましたか。
「タナカとロールして思ったことは、タフだということ。テクニックも素晴らしくて強かったよ」
──5分間のグラップリングスパーで、素晴らしいスクランブルの攻防を見せてくれました。
「アハハハ。ウッラー、今日は試合に向けて練習を再開した初日で、タナカとスパーリングをするのは大変だった(笑)。でも、良い経験になったよ」
──ところでビビアーノ・フェルナンデスとの再戦が、3月31日に東京で組まれることが決まりました。
「ウッラー、日本で初めて戦えることに凄くエキサイトしている。日本に行くのも初めてだし、その相手がビビアーノだから、より一層楽しみだよ。
日本の選手は凄くタフだし、規律をもって練習に挑んでいる。日本のMMAを凄く尊敬しているよ。そんな日本で試合をするのだから、しっかりと練習して僕がチャンピオンだと証明したい」
──改めてビビアーノの印象を聞かせてください。
「ウッラー、ビビアーノは黒帯の柔術家だから何と言っても柔術が強い」
──前回の試合は判定結果が論議の的となりました。
「ウッラー、ビビアーノが勝ったと思っているファンもいたね。でも、もう1度試合を見てほしい。僕の方が彼よりポイントを取っている。ビビアーノはテイクダウンでポイントを稼いだけど、僕の打撃の評価の方が高かったはずだ。本当に自分が勝ったと思っている」
──ビビアーノが勝ったと思っている人も、ケビンが2度に渡りビビアーノの腕十字を凌ぎ、バックマウントを返した寝技の進歩に驚いていることは間違いありません。
「ウッラー、あの試合に向けて本当にハードな練習を重ねていたし、集中して柔術のトレーニングもして試合に臨んだ。ビビアーノが腕十字を仕掛けてきてもエスケープする自信はあったよ。彼の足を取って、そこからポジションを奪い返すつもりで戦っていたからね」
──その通りになったわけですね。ビビアーノは5年以上もチャンピオンの座にいたファイターですが、次はチャレンジャーとなりよりハングリーさを取り戻していることが予想されます。
「ビビアーノはONEの歴史で、最も長い期間ベルトを持っていたチャンピオンだ。もちろん、ベルトを取り戻すためにハードな練習をしてくるだろう。でも、僕だってベルトを守るためにベストを尽くす。チャンピオンとして、ビビアーノと対戦することは僕にとっては大きなチャレンジになる。
とにかくこれまでと同じように練習を必死でやって、タフな相手と戦う準備を整えるよ。日本のファンも3月31日は僕らを応援してほしい!!」
※田中のチーム・ラカイ探訪の模様はAbema TVで近日中に配信され、2月23日発売のFight & Lifeにレポートが掲載される予定です。