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【UFN143】初のESPN+大会。女子フライ級でジョジョと対戦するKSWフライ級王者=美獣リプスキに注目!!

Ariane Lipski【写真】鋭い視線のデンジャラスクィーン=アリアネ・リプスキ(C)KSW

19日(土・現地時間)、ニューヨーク州ニューヨーク・ブルックリンのバークレイズ・センターでUFCにとって初のESPN+配信大会となるUFC Fight Night on ESPN+01=UFN143が開催される。


UFCフライ級世界王者であるヘンリー・セフードに、現UFC世界バンタム級王者TJ・ディラショーが挑む一戦がメインとなったNYブルックリン大会。ドナルド・セラーニがプレリム・メインに登場するなど、力の入ったカードが並んでいる。

そのなかで組まれた女子フライ級の2試合──メインカードのペイジ・ヴァンザントとレイチェル・オストビッチのマッチアップ以上に、プレリミで組まれたジョアン・カルダーウッド✖アリアネ・リプスキに注目したい。

ジョジョの愛称を持つ、ムエタイ・ベースのカルダーウッドは首相撲からヒザという絶対的な武器以外にもモントリオールのトライスター、現在所属するラスベガスのシンジゲートMAでもまれることでMMAファイターらしく、ウェルラウンダーに成長した。

対するリプスキはポーランドのKSW女子フライ級王者からオクタゴン進出を決め、11月のマリナ・モロズ戦が流れたことで今回がUFCデビュー戦となる。ブラジルの打撃どころ=クリチバ出身のリプスキはデンジャラス・クィーンという異名に表れているように、往年のシュートボクセ勢のように荒々しい打撃戦を厭わないファイターは、その試合展開と容姿でKSWのなかでも特別なポジションを築いていた。

オーソドックスの構えから鋭い左の蹴りを持ち、右ストレート、左ジャブからの右フックはKOパワーを有している。接近戦でのラッシュの迫力は鬼気迫るモノがある一方で、ここから組んでテイクダウンにつなげるなど冷静な一面も持つ。寝技になっても柔術的な動きで相手をコントロールし、トップだけでなくガードから腕十字で一本を奪ったこともあり、KSWで戦った4試合(うち3試合がタイトル戦)中3試合で初回フィニッシュをしてきた。

とはいってもKSWで戦ってきた相手とジョジョは違う。彼女がKSWで倒したシーラ・ガフはUFCでは2戦2敗、マリアナ・モライスはINVICTA FCでヴァネッサ・ポルトに完敗を喫してる。特に上に記した荒々しさは、UFCでは命取りになる可能性もある。

その一方で強豪が揃っているが故にしっかりと試合を組みたてて戦う習慣が身についたジョジョにとっては、リプスキが様子見をすることなくラッシュをかけてくると面食らう可能性も残す。結果、ジョジョが打ち合いに乗るか、その勢いに委縮すればリプスキは乱打戦のなかで首相撲からのヒザ、あるいは左ハイで彼女を仕留めることも十分に可能だ。

これが間をおいて試合が落ち着いてしまうと、ジョジョの前蹴りやジャブによってリプスキは得意の中間距離から内側の距離を取ることが困難になることも予想される。ヴァレンチーナ・シェフチェンコ政権が始まったUFC女子フライ級にあって、ペイジ・ヴァンザントの試合内容にもよるが、この試合の勝者が一気にタイトル戦線に顔を覗かせることもありうるだろう。

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