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【ONE85】ラスル・ヤキャエフと戦う安藤晃司─02─「自分を信じてやるしかない」

Koji Ando【写真】とにかく勝ち星。評価は勝利のあとについてくるのは、これまでのキャリアと同じだ(C)ONE

19日(土・現地時間)にインドネシアはジャカルタのイストラ・セナヤンで開催されるONE85「Eternal Glory」でラスル・ヤキャエフと対戦する、安藤晃司インタビュー後編。

現在3連敗中の安藤だが大敗、完敗という試合はない。スタイルとしてONEの裁定基準にあったファイターでないことを自覚したうえで、ヤキャエフ戦で安藤は自らを貫き通す。

<安藤晃司インタビューPart.01はコチラから>


──安藤選手はONEの計量方法よりも、水抜き有りで70.3キロの方が動きが良いようにも感じていたのですが、この計量にも馴染んだ頃ではないかと。

「う~ん、どうなんでしょうね。まぁ計量方法が変わったことで影響がまるでなかったということはないと思いますが……。ナーバスになるところですが、尿検査のある計量での水分の摂り方も分かってきました。もう77キロになっていますし、調子は良いです」

──対戦相手のヤキャエフは日本のファンからすると、青木選手に秒殺一本負けを食らった選手というイメージが強いです。

「青木選手と僕は全くタイプが違うので、青木選手が一本勝ちしたことは気にしていないです。青木選手は素早くフィニッシュするか、失速するかという選手なので。あの試合ですぐに一本負けしたからヤキャエフ選手が弱いとか、そういうことは全く思っていないです。青木選手の試合がハマった時は、誰もがああなると思います。青木選手のあそこの強さは本当にすごいので」

──どのような点が気になるファイターでしょうか。

「シャノン・ウィラチャイとの試合映像はチェックできていないのですが、組みがしっかりとできる選手だと思います。凄く怖い打撃があるというわけではないですが、手堅い試合をしますよね。

僕もそういうタイプであるので、彼のペースになってズルズルいかないようにしたいです。そのうえで焦らないでしっかりとプレッシャーを与え、当てるところで当てる。テイクダウンするならテイクダウンするというONEのジャッジに響くような試合をしたいと思います」

──ジャッジにどう判断されるのかは、考えるようになりましたか。

「そこは考えていかないといけないですが、正直に言うと頭の片隅に……というぐらいですね。やはりそこに捉われすぎて、焦ってしまっては何もならないですし。

僕はチーム・ラカイの選手のような回転系の蹴りを試合で見せるわけにはいかないですからね(笑)。ぶん回すパンチが有利なのも理解していますが、僕はできないです。ティモフィ・ナシューヒンと戦った時も、正直それほどパンチはもらっていないのに、大きなパンチを出す方が判定を持っていってしまうのは……。

だからもらわないで当てること、行けるときに行くということなんですかね。フックを振り回すのは僕のスタイルではないですし……僕が若ければガラッとファイトスタイルを変えることもあったかもしれないですが、やはり自分がやってきたことを貫いてコツコツと戦って、そこで勝っていきたいというのはあります。

ただ、それで僕は今こうやって負けているので、その戦い方で勝てる自信があるかと問われると、それはないんです(苦笑)。それでも、これまでやってきたことで勝負したい。絶対的な自信があるなんて言えないですけど、自分を信じてやるしかない。そういう気持ちが強いです。

僕の場合、大きな打ち上げ花火をあげた選手ではないので勝負論しかない。勝つことしか価値のない選手だと思うので、そのために練習もしっかりとやってきたし。ジムの会員さんや所属選手にサポートをしてきてもらい言い訳のできない状態まで体を作ってきたのでしっかりと勝ちたい。ただただ勝ちたい。今回はそういう気持ちで戦います」

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