【UFC ESPN48】打撃の技術力で上回ったリプスキが、ガトの総合力に屈せずスプリット判定勝ち
<女子フライ級/5分3R>
アリアネ・リプスキ(ブラジル)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
メリッサ・ガト(ブラジル)
右に回りつつ、前に出るフェイクを見せるガト。リプスキが左リードフックを繰り出す。続いて左ミドルを放ったリプスキに対し、ガトが右を伸ばす。距離を詰めたリプスキは、ガトの前進にヒザを突き刺す。ローを蹴り合った両者、リプスキはボディを殴り、顔を狙う。ガトも前蹴り、ワンツーを繰り出すが手数は多くない。左の相打ちから、リプスキが右ロー。そこにガトが右を当てるなど主導権争いが続き、パンチから左の蹴りを入れたリプスキが右フックをヒットさせる。ガトは左ジャブを当て、ボディを入れるとカウンターで左をヒット、出入りのなかで打撃を繰り出すガトが組みつき初回が終わった。
2R、互いに左の蹴りを見せ、ガトが勢いのある右を当てる。リプスキは左ジャブを当て返し、ガトが右カーフを蹴る。リプスキの蹴りに組みついたガトがケージに押し込む。細かいヒザを入れるガトだが、リプスキが右腕を差して投げを決める。両者同時に立ち上がり、ボディロックのガトがテイクダウンを狙う。ケージを使って耐えるリプスキはヒザをもらながら、体を入れ替えた。ここから2度、3度とポジションを変えた両者。残り90秒で離れ、ガトの右の圧が高まる。それでも連打の中で左をヒットさせたリプスキがアッパーを決める。ワンツーから左の蹴り、右のカウンターを決めたリプスキ。静かだが、ゴツゴツとした打撃戦のなかでガトが組みつき、ケージへ。そのまま時間となった。
最終回、ワンツーのガト。リプスキがローからワンツーでフックを打ち込む。さらにハイをかわして右ローを入れたリプスキは右を被弾。リプスキは続けてロングフックのコンビを決めるなど拳の攻撃で上回って来たか。直後のガトのダブルレッグを切ったリプスキは、スイッチを見せて左ミドルを入れる。ガトもダブルジャブを決めるが、左に左を合わされる。残り2分、シングルレッグからバックに回ったガトが足をフックしつつ、性急に背中に乗っていくが前方に落とされる。リプスキはクローズドガードのなかで右を当ててスタンドに戻る。
残り70秒、ここでも慎重な打撃戦が続き、互いにクリーンヒットはなかったが最後にリプスキが左ミドルを入れた。打撃の技術力&インパクトショットの数ではリプスキが上回ったが、MMAとしてトータルで見るとジャッジはどのように判断したか。結果はリプスキがスプリット判定勝ちを手にした。