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【UFC ESPN48】テイクダウンからバック奪取、グラント・ドーソンがイスマグロフを完全ドミネイト

<ライト級/5分3R>
グラント・ドーソン(米国)
Def.3-0:30-26.30-27.30-27
ダミール・イスマグロフ(カザフスタン)

ロングフックを振るるドーソンに対し、イスマグロフは左ボディストレートを見せ最初のテイクダウン狙いを切る。ドーソンは右オーバーハンドから左を繰り出し、ローシングルでテイクダウンを奪う。そのまま足を束ねていくドーソンに、背中をつかされたイスマグロフは背中を預けるとワンフックを許す。上を向かされたイスマグロフは、ボディトライアングルに捕えられ後方からパンチ、エルボーを打たれる。胸を合わせることができないイスマグロフは、懸命に尻をずらそうとするがドーソンは四の字フックを組み直す。

アームインでRNCを仕掛けるドーソン──これはさすがに極まらない。イスマグロフは立ち上がろうとするが、ドーソンは許さず背中が伸びたところでパンチを連打する。上を向き、さらにパンチを浴びたイスマグロフが再び下を向き鉄槌を連打されるも、何とか時間を迎えた。

2R、構えを変えつつパンチを伸ばすイスマグロフは、ドーソンの左に右を放っていく。さらにイスマグロフはジャブを当て右を入れるが、ドーソンもジャブを打ち返し抜群のレベルチェンジでダブルレッグテイクダウンを決める。股間に腕を差しいれたイスマグロフのロール狙いを潰したドーソンは、一瞬にしてバックに回る。嫌がって背中をつけようとしたイスマグロフは、すでに両足をフックされており初回に続き厳しい展開に。

ドーソンは殴って、絞めを狙いつつバックをキープし続ける。クォーターネルソンからRNCに移行し、パームトゥパームで絞めるドーソン。エルボー、鉄槌でリードを広げた。

最終回、左を見せて組んだドーソンがバックに回りボディロックテイクダウン。すぐにボディトライアングルにイスマグロフを捕え、羽交い絞めで固める。ここからの展開がないとみるや、ネルソンを解きシートベルトでバックを続ける。絞めを許さない、この一点で集中するイスマグロフは時間が無くなる一方でバックから逃れる術が見つからない。

そのままタイムアップとなり、完全ドミネイトのドーソンがフルマークで判定勝ち──UFCでの連勝を8に伸ばした。

「僕の力は10パーセント、支えてくれる皆の力が90パーセントだ。僕はグッドファイターでなく、グッドソルジャーなんだ。次、上の相手──トニー・ファーガソンと戦いたい。イスラム・マカチェフ、僕が控えているからね」と勝者は話した。


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