【UFC232】打撃でも負けないウッドのグラウンドが絶品。イーウェルは根負けし、RNCにタップ
<バンタム級/5分3R>
ナサニエル・ウッド(英国)
Def.3R4分12秒by RNC
アンドレ・イーウェル(米国)
サウスポーのイーウェルが左ミドルハイを繰り出す。右を当てたウッドは右ローを入れ、ワンツーへ。腰から落ちたイーウェルが左腕を差してスタンドに戻る。左が相打ちとなり、両者がバランスを崩す。イーウェルはボディフックを入れて左フックへ。これをかわしたウッドが右フックを繰り返して前に出る。イーウェルも左のカウンターを返すが、右ローで姿勢を乱し手をついてしまう。さらに左を当てて前に出たウッドは、右も入れて攻勢を握る。残り30秒で右を見せ、組んでケージにイーウェルを詰めたウッドが初回を取った。
2R、ダーティボクシングでアッパーを連打したウッドが、右ローを蹴り込む。直後に蹴りをキャッチしテイクダウンを決める。懸命に下からコントロールしようとするイーウェルに対し、勢いのあるパンチ&鉄槌を振り下ろしたウッドが、パス狙いへ。足を一本抜かれたイーウェルが、フルガードに戻すも立ち上がることはできない。上体を起こして勢いのあるパンチを落とすウッドは、背中越しにイーウェルの右手を取り、左のパウンドを連打する。さらにわき腹に右を連続して打ちつけたウッドが、2Rもモノにした。
3R、打撃戦のなかで足払いを決めたウッド、試合を掌握している証といえるか。続いて右を当てて組んだウッドは右を差し上げてテイクダウンへ。ヒザをついてウィザードで耐えようとしたイーウェルに、後方へのボディロックテイクダウンを決めたウッドが、細かいパウンドで削っていく。
イーウェルは集中力が切れたか、蹴り上げをキャッチされた状態で立ち上がろうしてバックを許す。そのまま背中を伸ばしたウッド、襷掛けRNCをセットアップしタップを奪った。
「僕はストライカーでなくて、グラップラーだ。でも打撃を褒めてもらえるなんて感謝している。ロンドンのPPV大会で戦いたい。彼がサブミッションの機会を与えてくれたんだ」とウッドは話した。